阿部寛、初配信ドラマで主演!「すべて忘れてしまうから」でミステリー作家Mに
ディズニープラス「スター」の日本発オリジナルドラマシリーズ「すべて忘れてしまうから」で、阿部寛が主演を務めることが発表された。阿部が配信ドラマに出演するのは今回が初となり、9月より独占配信される。
燃え殻による同名エッセイが原作となる本作は、何気ない日常の中で紡がれる東京という街で暮らす人たちの姿を描いた、大人のためのミステリアスでビタースイートなラブストーリー。ある日、ミステリー作家“M”は5年間付き合った恋人“F”とケンカし、その後失踪したFを探し始める。しかし、周囲から語られるFはMの知る彼女とは全く異なるもので、次第にFの秘密があきらかになっていく……。
阿部が演じるのは、ミステリー作家“M”。現実から逃げたくて書いた小説が、たまたま小さな出版社の目に留まって以来、大した賞も大ヒット作もないまま小説を描き続けているという地味で主体性がないキャラクターだ。日常を描く作品への出演が久しぶりだという阿部は「自分の中で、今の年だからこそ、日常の何気なさからくる新たな発見みたいものが、どのくらいできるのかなという自分の内面に新たに挑戦する作品になるかなと思っています」と意気込みを語った。
あわせて、主人公Mの画像も公開された。気難しそうにパソコンで原稿を書く姿、猫背気味でどこか自信なさげにバーカウンターに座る姿から、情けなさと哀愁あふれるキャラクター性が伝わってくる。(今井優)
クランクイン時のコメント全文は以下の通り。
阿部寛/M役
Q:最初に本作の台本を読まれた時の感想は?
日常の小さなできごとが描かれているので、本当に小さなことなんだけど、その人にとっては結構大きなことだったり、いつの間にか通り過ぎるような小さな瞬間が実は自分の人生を左右する一瞬だったりするんですけど、そういう日常の細かいことを主人公が何気ない会話で語っていくことが、自分の心に刺さっているとげのようなものをいつの間にか取り除いてくれるような、そんな心の優しい物語になっていくと思うんです。大きな事件だけでなく、小さなことが特別なことだったりするから、そういうのに気づかせてくれるような作品なんだと思います。
Q:これまで、さまざまな役を演じてこられていますが、今回は撮影前に何か準備などされましたか?
特に準備はしていないです。何作か映画を参考に見させていただいたり、原作を読ませていただいたりとか、幸運なことに台本を一気に10話まで頂いたので、それを必死に読みました。あとは監督がどういう世界を作っていこうかということをどれくらい聞き出せていけるか、そして自分としてもあまり今までやったことがない、見たことがない自分が少しでもそこにいてくれるといいなと。できるだけ耳をたてて現場におとなしく存在したいなと思います。
Q:本作への意気込みをお願いします。
久しぶりに日常を描く作品をやらせていただくので、自分の中で、今の年だからこそ、日常の何気なさからくる新たな発見みたいものが、どのくらいできるのかなという自分の内面に新たに挑戦する作品になるかなと思っています。
Q: 作品を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
まだ僕もよく分かっていませんが、今回の作品はいろいろなことに挑戦しようとしているみたいなので、僕自身もとても楽しみにしています。今日は初日なので、どんなことがこれから起きるのか、どんな出会いがあるのか楽しみです。