『竜とそばかすの姫』豪華声優を振り返り!主人公は細田守監督が見いだした歌姫
今夜(8日)に日本テレビ系「金曜ロードショー」で地上波初放送される細田守監督のアニメーション映画『竜とそばかすの姫』(よる9時~11時24分)。細田監督史上最大のヒット作となった本作に集結した声優たちの超豪華な顔ぶれを振り返ってみた。
昨年7月に公開され、国内興行収入第3位となる66億円の大ヒットを記録した本作は、『美女と野獣』をモチーフにしたミュージカル。カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「カンヌ・プルミエール」に選出された。主人公は、『時をかける少女』以来となる10代の女子高生。自然豊かな高知の田舎町に父と二人暮らしの17歳のすずは、幼い頃に母を事故で亡くして以来、歌うことができなくなっていた。ある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加したすずは、そこで<As(アズ)>と呼ばれる自分の分身、歌姫「ベル」として世界中の人気者になっていく。数億のAsが集う大規模なコンサートの日、突如、轟音とともに「竜」と呼ばれる謎の存在が現れる……。
主人公・すず/ベルの一人二役に挑んだのは、本作が声優、演技初挑戦となるミュージシャンの中村佳穂。細田監督たっての希望により抜擢され、音楽集団・millennium parade(ミレニアムパレード)の常田大希が作詞・作曲を担当し、中村が歌唱したメインテーマ「U」も大ヒット。昨年末の「第72回NHK紅白歌合戦」で紅白初出場も果たした。中村は劇中で、メインテーマ「U」のほか「歌よ」「心のそばに」「はなればなれの君へ」などを歌唱している。
仮想世界<U(ユー)>で忌み嫌われる謎の竜に、佐藤健。細田作品は初参加。竜の声は予告編にも登場しながらキャストは未発表で、完成報告会見でサプライズとして発表され話題を呼んだ。
すずの父には役所広司。同級生たちに成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら。音楽ユニット・YOASOBIのボーカルikuraとしても活動するシンガーソングライターの幾田も、中村と同様、本作が声優・演技初挑戦となった。
仮想世界<U(ユー)>に登場するキャラクターたちに森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守。宮野は子どもたちに人気のYouTuberコンビ、ひとかわむい太郎&ぐっとこらえ丸として一人二役に挑んだ。
すずを亡き母親に代わって見守る合唱隊のメンバーに、森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世。演歌歌手の坂本は本作が声優デビューとなった。
そのほか<U>でカリスマ的な人気を誇る歌姫ペギースーにermhoi(エルムホイ)、ミュージシャンのHANAもとある役を務めている。(編集部・石井百合子)
【7月8日19時45分更新】7月8日に放送を予定していた金曜ロードショー『竜とそばかすの姫』は放送休止となりました。