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『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』放送!いじめっ子ビフ・タネン役のトーマス・F・ウィルソンの現在

優しく楽しい人柄のトーマス・F・ウィルソン!
優しく楽しい人柄のトーマス・F・ウィルソン! - Neil Mockford / Getty Images

 今日9日夜のフジテレビ系「土曜プレミアム」枠にて、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989)リマスター版が地上波初放送される。3部作を通していじめっ子ビフ・タネンを演じたトーマス・F・ウィルソンが最も活躍するのが、PART2だ。63歳になったトーマスは、今どうしているのか? キャリアと現在に迫る。

【画像】トーマス・F・ウィルソンの若い頃から現在まで

 1959年4月15日、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのトーマス。コメディアンとしてキャリアをスタートし、テレビドラマ「ナイトライダー」(1984)の端役で俳優デビュー。そのあとすぐに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)に出演し有名になる。

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 3部作後は「コールドケース 迷宮事件簿」「Dr.HOUSE -ドクター・ハウス-」「BONES ボーンズ -骨は語る-」など、多くの人気テレビシリーズにゲスト出演を果たした。最近では2019年からディズニー・チャンネルで放送が開始されたテレビドラマ「シドニーと がんばりマックス」におじいちゃんダグ役で登場した。映画では、スティーヴン・ソダーバーグ監督の『インフォーマント!』(2009)、サンドラ・ブロックメリッサ・マッカーシーが共演した『デンジャラス・バディ』(2013)などに端役で出演し、味のある演技を披露している。

 声優としても有名で、「バットマン」(1993)、「スーパーマン」(1996)、「スポンジ・ボブ」シリーズ(2001-2007)、『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ』(2004)、『ブルー 初めての空へ』(2011)、「トムとジェリー ジャックと豆の木」(2013)、「スポンジ・ボブ」のスピンオフ作品「ザ・パトリック・スター・ショー(原題) / The Patrick Star Show」(2021-)などを担当している。中でも人気アニメ「スポンジ・ボブ」シリーズは常連で、パトリック・スターの父のほかにも、スティンキー・バーガーのオーナー、いじめっ子フラッツなど、さまざまなキャラクターの声を演じ分けている。

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 そのほかに、画家、写真家としても知られており、作品の一部を自身のInstagramに投稿している。SNS関連では、15年ほど前から自身のYouTubeチャンネルを運営。ギター片手に歌を披露したり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』関連のイベントの裏側の様子を投稿したり、アート制作の様子を紹介したり、時折妻のキャロラインが映り込んだりと、トーマスの多才ぶりとユーモラスな素顔を垣間見ることができる。

トーマス
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』より Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでは悪役だったトーマスだが、実際はいじめられっ子だったという。同シリーズの仲間との関係も劇中とは正反対で、コメディアンでもあるトーマスはムードメイカー的な存在だったという。2018年に日本で開催された「ハリウッド コレクターズ コンベンション No.18」にドク役のクリストファー・ロイド、ロレイン役のリー・トンプソンとともに来日。その際、ファンとの質疑応答でまじめに受け答えするクリストファーに対し「オレはただしゃべるだけなんてしない、さぁ、歌おう!」とマーティ(マイケル・J・フォックス)が劇中でギターソロを披露する「ジョニー B.グッド」を自らの演奏で再現するなど、コメディアンでありミュージシャンでもあるタレントぶりを大いに発揮し会場を盛り上げた。

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 2018年にアメリカのボストンで開催された「FAN EXPO Boston」でマイケル、クリストファー、リーとともに4人でイベントに登場したり、2020年に開催された「東京コミコン2020」にオンライン参加したりと、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のファンイベントにたびたび姿を見せるトーマス。メンバーたちが仲良く顔を合わせている姿を見ると、どうしても『PART4』の可能性が気になるが、同シリーズを監督したロバート・ゼメキスは、2015年に来日した際「成功させることができるとしても、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編を作ることはない」と明言していることから、その可能性は低い。とはいえ、それから時が経ち、『ブレードランナー』『ゴーストバスターズ』『ベスト・キッド』など80年代映画の続編ブームが訪れた。最近ではトム・クルーズが主演する『トップガン』の続編が36年ぶりに公開されて大ヒットしたばかり。これらのヒットに後押しされ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』続編の可能性を期待せずにはいられない。(編集部・香取亜希)

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