『ジュラシック・ワールド』ローラ・ダーン、21年ぶり復帰の喜び 新世代ファンに届けたい完結編
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(7月29日全国公開)でエリー・サトラー博士を再演するローラ・ダーンがリモートインタビューに応じ、シリーズ復帰の喜びと新世代の『ジュラシック』ファンに向けた思いを語った。
【動画】『ジュラシック』エリー博士が帰ってきた!ローラ・ダーンを直撃
『ジュラシック・パーク』1作目(1993)のメインキャラクターであるエリー博士は、アラン・グラント博士(サム・ニール)の研究助手を務めていた古植物学者。イスラ・ヌブラル島では、グラント博士や数学者イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)らと共に、決死のサバイバルを繰り広げた。シリーズ登場は『ジュラシック・パーク III』(2001)以来21年ぶりで、最新作ではアメリカで大量発生するイナゴの大群と、巨大企業バイオシンとの関係性を調査するため、かつての恋人でもあるグラント博士のもとを訪れる。
数年前にシリーズ生みの親であるスティーヴン・スピルバーグから、復帰に関するアイデアを聞いていたというローラ。その後、監督のコリン・トレヴォロウらと面会し、シリーズ復帰に向けた本格的な話し合いが始まった。
「コリンがロサンゼルスまで来てくれて、彼と長めのランチをとりながら、三人全員が帰ってきた時、エリーはどんな風になっているのか話し合いをしました。大筋のストーリーはありましたが、現在のエリーはどうなっているのか、社会的改革を目指す彼女の行動、独立した精神などについて、自由に意見を出すことができました。スピルバーグが描いたキャラクターに敬意を払いながら、現在のグラント、エリー、マルコムの姿をしっかりと考えてくれた監督に感謝しています」
『ジュラシック・パーク III』は短期間での撮影だったため、「私が最後に『ジュラシック』の世界観にどっぷり浸ったのは1993年の1作目でした」と語るローラ。だからこそ、メインキャストとして完結編で復帰できたのは本人にとっても喜ばしいことだった。
「『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で素晴らしいキャラクターたちと共にシリーズに復帰できたことは嬉しいです。しかも、女性のメインキャラクターはエリーだけではありません。非常にパワフルな女性キャラクターが男性陣とタッグを組みます。これはシリーズが進化を続けてきたからこその結果であり、とても誇りに思います」
人類と恐竜の共存をテーマにした完結編。実際の環境問題に対するメッセージも込めらていると話すローラは、特に新世代の『ジュラシック』ファンにこの作品を観てほしいと力を込めた。「新世代の『ジュラシック』シリーズファンには、人間たちがどうやって地球と向き合い、共生していくのか見てほしいですし、恐竜たちに怯えたり、恋したりもしてほしい。私たちはパンデミック下において、本当の家族のように団結してこの映画を作りました。皆さんには私たちと同じく、純粋に作品を楽しんでほしいです」(取材・文:編集部・倉本拓弥)