二宮和也、武田鉄矢からの絶賛に照れ笑い「ハードル上がった」
二宮和也が14日、東京国際フォーラムで開催された映画『TANG タング』のジャパンプレミアイベントに登壇。共演した武田鉄矢から「見事だった」と芝居を絶賛され「本当に感謝です」と感慨深げな表情を見せた。イベントには、満島ひかり、市川実日子、小手伸也、奈緒、京本大我(SixTONES)、山内健司・濱家隆一(かまいたち)、景井ひな、三木孝浩監督も出席した。
本作は、デボラ・インストールの小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」にアレンジを加えて映画化したハートウォーミングストーリー。家でゲームばかりしていたため、妻に追い出されてしまった無職の男性・春日井健(二宮)が、記憶をなくした「タング」と名乗る迷子のロボットと出会い、冒険に旅立つ。
ロボットと交流する難役に挑んだ二宮は、「すごく楽しかった」と笑顔を見せると「結構、動きが規制されたりするのかなと思っていたのですが、CG技術が向上しているので、自分で(動きを)ハンドリングすることができました」と予想していた以上に自由度の高い芝居ができたことを明かす。
そんな二宮の芝居に、劇中でロボット工学の第一人者・馬場昌彦博士を演じた武田は「ファンタジー作品というのは、どうしても世界観が現実ではないので、芝居が少し跳ねてしまうことがある。だけど二宮くんはとてもナチュラルにやっているんです」とリアリティをもって健という役に挑んでいたことを強調すると、「3年B組金八先生」シリーズで、多くの若手俳優と仕事をしてきた経験に触れ「ジャニーズの若い人たちとは、何十年も一緒に仕事をしてきましたが、やっぱり大変な才能を持った方なんだなと思いました」と二宮を絶賛した。
大先輩からの称賛に、二宮は「とてつもなくハードルが上がりましたね」と照れ笑いを浮かべつつ「鉄矢さん原作の『二十六夜参り』という24年前のドラマに出演したのですが、そのときは原作者と出演者という関係性で、それ以来、なかなかお芝居をご一緒することがなかったんです。今回こうやってお芝居させていただき、こんな言葉をいただけて感謝しかありません」と深々と頭を下げていた。
本作で二宮は、事務所の後輩の京本大我とも共演。超ナルシストのロボットに詳しい会社員・林原を演じる京本が、一生懸命役づくりに挑んでいたことを明かした二宮は「プライベートと変わらなかったよね。役づくりしていないんじゃない?」と突っ込み。一方の京本は「えーそんな感じなんですか? ひどいですよ。これまで一度もイジられたことなかったのに。現場ではいつも優しく話しかけてくださっていたのに!」と後輩イジりに困惑していた。(磯部正和)
映画『TANG タング』は8月11日より全国公開