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『トップガン』グース俳優はどうしてる?アンソニー・エドワーズの現在

『トップガン』より
『トップガン』より - Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 大ヒット中の映画『トップガン マーヴェリック』で直接登場はしないが、ストーリー上の重要人物なのが、主人公マーヴェリックの親友グース。前作でこのキャラを演じたアンソニー・エドワーズは現在どうしているのか? 彼のキャリアと近況に迫る。

【写真】グースの息子ルースターが成長!

 アンソニーは1962年7月19日、米カリフォルニア州サンタバーバラ生まれで、つい先日60歳を迎えたばかり。トム・クルーズの誕生日は同じ1962年7月の3日なので、わずか16日だけトムより年下だ。1982年のショーン・ペン主演作『初体験/リッジモント・ハイ』などに出演したあと、1986年の『トップガン』で注目を浴びることになった。

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アンソニー・エドワーズ
Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 この映画でアンソニーが演じたグースは、トムふんするマーヴェリックの親友。二人は固い信頼で結ばれているが、性格はかなり違い、マーヴェリックが一匹狼的な性格だが、グースはジョークをよく言う陽気な気質で、妻と幼い息子がいる。

 このグースの息子の成長した姿が『トップガン マーヴェリック』でマイルズ・テラーが演じたルースター。彼のヘアスタイルと口ひげは、グースそっくり。酒場でピアノを弾きながら歌うところも、グースと同じだ。グースは『トップガン』で事故死してしまうが、それが『トップガン マーヴェリック』のストーリーの大きな要素になっている。

『トップガン』大ヒット後、ドラマで再ブレイク

アンソニー・エドワーズ
「ER 緊急救命室」のグリーン先生 - Getty Images

 この『トップガン』が大ヒットして、アンソニーも多数の映画に出演するが大きなヒット作には恵まれず、次に彼がブレイクしたのは、1994年放送開始のテレビドラマ「ER 緊急救命室」の真面目で誠実なグリーン先生役。彼はこの役で、エミー賞には1995~1998年に4回ノミネート。ゴールデン・グローブ賞には1996年~1999年に4回ノミネートされ、1998年に男優賞(ドラマシリーズ)を受賞した。2002年のシーズン8を最後に「家族と過ごす時間を増やすため」との理由で降板するが、家族を大切にするところは『トップガン』のグースと似ている。

アンソニー・エドワーズ
(上)息子ベイリー・エドワーズと(下)現在の妻メア・ウィニンガムと - Theo Wargo / WireImage / Bruce Glikas/ FilmMagic / Getty Images

 家族といえば、アンソニーは1994年にメイクアップ・アーティストと結婚。2015年に離婚したが、二人の間には4人の子供がいる。息子ベイリー・エドワーズは俳優で、ウィル・スミス主演のSFアクション『ブライト』(2017)などに出演している。その後、アンソニーは2021年に再婚。お相手は『ミラクル・マイル』(1988)で共演して以来ずっと友人で、2020年から交際が始まったという女優メア・ウィニンガムだ。

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ディズニー映画でアイスマンと再会

アンソニー・エドワーズ
2013年『プレーンズ』ワールドプレミアにて - Michael Buckner / Getty Images for Target

 「ER 緊急救命室」の後は、ジュリアン・ムーア主演の『フォーガットン』(2004)、デヴィッド・フィンチャー監督の『ゾディアック』(2007)などに出演。そんな彼が『トップガン』でアイスマンを演じたヴァル・キルマーと再会したのが、アニメ映画『プレーンズ』(2013)に声の出演をしたとき。ディズニーが飛行機を擬人化して描くこのアニメで、アンソニーとヴァルが担当したのは、主人公を助ける戦闘機コンビの声。これは『トップガン』を意識したキャスティングだろう。

 実はアンソニーは、実際にパイロットの免許証を取得している。2012年に50歳になり、長男が大学に入学したので、免許を取ることを決意したのだ。彼はAOPA(国際オーナーパイロット協会)のインタビューで「僕にとってのゴルフのようなもの。パイロットのことはよく知っているから、飛び回ればいいというわけじゃないことは分かっている。うまく操縦するためには、時間と集中力が必要なんだ」と発言。彼が「よく知っている」と言うのは、『トップガン』での体験を指しているのではないだろうか。

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『トップガン マーヴェリック』を観た反応は?

アンソニー・エドワーズ
2022年6月撮影 - James Devaney / GC Images / Getty Images

 また、アンソニーは新作『トップガン マーヴェリック』についても、Entertainment Tonight の取材で語っている。彼はトム・クルーズに個人的に招待されて、ニューヨークのドルビーシステムの試写室で8人だけで観たとのこと。そして、観終わってトムに「任務完了だ」と絶賛したと発言している。彼は「この映画は、オリジナル映画を初めて観たときに感じた感覚と、まったく同じものを感じさせる。みんなが観たいと思っているフィーリングと、トーンがある」とたたえた。

 アンソニーは今も活躍中で、話題のドラマへの出演が続々。エミー賞で主演女優賞など3部門にノミネートされたミニシリーズ「令嬢アンナの真実」(2022)、ジャレッド・レトーアン・ハサウェイ共演のミニシリーズ「WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~」(2022)に続いて、人気シリーズ「ウォーキング・デッド」の新たなスピンオフ「テイルズ・オブ・ザ・ウォーキング・デッド(原題) / Tales of the Walking Dead」がこの8月に全米配信スタート。これからもグースのように、家族を大切にしつつマイペースで活躍を続けていくのに違いない。(文・平沢薫)

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