田中圭、天真爛漫！犬にもオープンマインド140％

　田中圭が1日、都内で行われた映画『ハウ』（8月19日公開）の完成披露上映会に俳優犬のベック、犬童一心監督と登壇し、犬童監督から天真爛漫な様子が明かされた。この日は、池田エライザ、渡辺真起子、モトーラ世理奈、長澤樹も来場した。

田中圭、顔を舐められながらベックの犬語を通訳!? 『ハウ』完成披露【動画】

　本作は、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などの脚本家・斉藤ひろしが執筆した小説を、『グーグーだって猫である』シリーズなどの犬童監督が映画化したヒューマンドラマ。失恋して途方に暮れる役所職員・赤西民夫（田中）は、飼い主に捨てられた「ワン」と鳴けず「ハウッ」というかすれた声しか出せない大型犬と出会い、ハウ（ベック）と名付けて一緒に暮らしはじめる。やがて絆は深まり、民夫にとってハウはかけがえのない存在になっていく。

　田中は「暑さ燃え盛る中、完成披露に来ていただいてありがとうございます。すごく温かい映画ができあがりました」とあいさつ。続けてベックに顔を寄せ、「どうも、天才俳優犬のベックです。『ハウ』をやれて幸せでした。みんなりがとう！」とかすれた声で気持ちを代弁し、会場の笑いを誘った。

　撮影を振り返り、田中は犬童監督が「民夫とハウの絆を短期間でつくってほしい」という考えから、自分以外の人間がベックとコミュニケーションをとらないようにしていたことを明かす。また、「（ベックが）突然マックススピードで走り出すので、階段とかで気を抜くと事故になるけど、体力的にはまだ自信がある方なので、俺を振り切れると思うなよ！　という感じで一緒に走るんですけど、めちゃくちゃ早いんですよ」と大変な撮影も思い返した。

　ベックの芝居については、「ハウが一人でいるときに、ちゃんと一人でずっと芝居をしている。あれ、すごいなと思って」と感心する田中。「雨の中、雨宿りしながら泣いて『くう～ん』となっているところなんでズキュ～ンです。これは覚悟した方がいいと思います」と呼びかけた。

　そんな田中とベックの初対面時を見ていた犬童監督は、「ベックに向かっていく田中圭がオープンマインド140％くらいで行くんですよ。警戒心ゼロで、2年くらい前から知り合いだったような勢いで『ベックー！』って言って……。躊躇がゼロで驚きました」と笑っていた。

　作品にちなみ、心を癒されるものを尋ねられた田中は、「ベタでいいんでしたら、赤ちゃん。最近、友だちのところに赤ちゃんが生まれて、すっごい可愛い。わかりやすく癒されています」と吐露。さらに、「ずるいんですけど、（親とは）責任が違うじゃないですか。だから、ただただ可愛がればいいという……。何の責任も感じず『わー、かわいい！　かわいい！』とできるので、すごい癒されます」と目じりを下げていた。（錦怜那）