Netflixの韓国映画『カーター』でチュウォンが肉体改造
5日よりNetflixで世界配信される映画『カーター』の製作報告会見が2日、韓国・ソウルで行われ、チュウォン、チョン・ビョンギル監督が出席した。
映画『カーター』は、目覚めると一切の記憶を失った男が、自分のことをカーターと呼ぶ謎の声に導かれ、自分が何者かわからないまま、危険極まりない人質救出作戦に臨んでいく。
『悪女/AKUJO』でアクション映画の新境地を開いたと評価されるチョン・ビョンギル監督は、本作のアイデアを10年前から温めており、2年前にシナリオが完成。アメリカの映画関係者に見せたところ、面白いと絶賛されて映画化が決まった。
主人公のカーターをドラマ「グッド・ドクター」のチュウォンが演じているが、彼を起用した理由を「当初はイケメン俳優のイメージが強いかなと思いましたが、彼の哀愁に満ちた目に惹かれたのです。そして肉体改造を行い、短髪にしたチュウォンはカーターのイメージそのものでした」と説明した。
チュウォンは「シナリオを受け取ったとき、これが本当に映画化できるのかと、高難度アクションに不安を感じた。それでも自分がカーターと同じ状況だったら、どのような行動をするのだろうと役に挑戦したい思いが強くなりました」と語り、クランクアップ後もカーターが自分の中から抜けきらないほど役にのめり込んだ。
本作は序盤から最後までアクションシーンが怒涛の如く展開するが、ワンカット・ワンアクションをコンセプトに撮影が進められており、失敗すれば最初から撮り直さなければならない。演じるチュウォンは「撮影に先立ち、アクションチームが10回以上リハーサルを行い、私が演じることができるかチェックしてくれました。彼らのおかげでほとんどのシーンをスタントマンなしで演じることができ、最高のチームでした」とアクションチームへの賛辞を惜しまなかった。
それにはチョン・ビョンギル監督も「冒頭のシーンなどは撮影が難しいのですが、アクションチームに尋ねたところ可能だと言うので驚きました。そして見事にやってのけて舌を巻きました」と最高レベルのチームだったと同意した。
チョン監督についてチュウォンは「アクションシーンの連続だったのですが、シナリオでは本当に撮れるのかと不安を感じたシーンも綿密に計算していて、撮影が始まると不安を拭って確信に変わりました」と信頼に値する監督と評した。するとチョン監督は「撮影はワンカット・ワンアクションでしたが、ちゃんとリカバリーできるように考えてはいました」と撮影がとどこおらないように方策を練っていたことを明かした。(取材・文:土田真樹)