ブラッド・ピット、真田広之『ブレット・トレイン』LAプレミアに
映画『ブレット・トレイン』(9月1日日本公開)のプレミアイベントが現地時間1日、米ロサンゼルスで開催され、ブラッド・ピット、真田広之らが出席した。
本作は、伊坂幸太郎のベストセラー小説「マリアビートル」を、『デッドプール2』のデヴィッド・リーチ監督がハリウッド映画化したアクション大作。日本の高速列車を舞台に、謎の人物から指令を受けた殺し屋レディバグ(ブラッド)が、列車に乗り合わせた他の殺し屋たちから命を狙われる。
会場には劇中に登場するマスコットキャラクター“モモもん”カラーのピンクカーペットが敷かれ、その周りには自動販売機、ガチャガチャマシン、自動改札機、コインロッカー、売店、立ち食いうどん屋と、日本の駅のような光景が広がった。
鮮やかなライトグリーンのセットアップで登場した主演のブラッドは、かつて自身のスタントマンであったリーチ監督に「今や彼は監督となり、彼独自の表現方法を身につけている」と賛辞を贈り、「(撮影中)僕らはいつもジャッキー・チェンのことをたくさん話していたよ。僕らは大ファンなんだ。彼はバスター・キートン(往年の喜劇役者)のような存在だと思っている」と当時の思い出を振り返った。
剣の達人エルダーを演じた真田は「伊坂さんの原作が世界公開の映画として作られるということで、やはり日本人としては嬉しいですし、そこに参加できたということはすごく光栄です」とコメント。初共演のブラッドについては「最初の顔合わせ、カメラテストの時から、すごく気さくで、フレンドリーで、それでいて紳士だし、常に現場を和やかにしてくれましたね」とその印象を明かした。
狡猾で悪魔のような性格の女子学生プリンス役のジョーイ・キングは「日本の皆さん、こんにちは! この映画をお届けできることがとても嬉しいです。すごく楽しい撮影でした。私は映画と全く同じように、新幹線で東京から京都まで行ったことがあるんです。素晴らしい経験でした。ファンの皆さんがこの映画を見てくれるのが待ち遠しいです」と日本に向けてメッセージを送った。
リーチ監督は、日本を舞台にした作品であるにもかかわらず、新型コロナウイルスの影響で日本に行くことができなかったため、最初は製作の難しさに直面したというが、結果的に「コミックのような誇張された世界を作り上げることで、映画がより良いものになったと思う」と自信を見せた。(編集部・中山雄一朗)