阿部サダヲとの初共演に松下洸平が大感激「本物だぁ！」
映画『アイ・アム まきもと』（9月30日公開）の完成報告会が4日、東京国際フォーラムで行われ、主演の阿部サダヲ、共演の宇崎竜童、松下洸平、水田伸生監督が登壇した。
本作は、お一人で亡くなった方を埋葬する“おみおくり係” として小さな市役所で働く、ちょっと頑固で迷惑な男・牧本（阿部）が人と人をつなぎ、やがてもたらす奇跡をユーモラスに描くヒューマンストーリー。阿部は「監督とは映画4本目ですが、オファーをいただいて嬉しかったです。こういうハートフルコメディーはあまりやったことがない感じがしたので、すごく嬉しかったです」と喜びをにじませる。
刑事・神代亨役の松下は阿部との初共演に感激しきりで、「ずっと映画もテレビも舞台も拝見していたので『本物だぁ！』と思いました」と笑顔を見せると同時に、「ずっと画面越しや客席で見ていた人がこの距離にいると、牧本さんなんですけど阿部さんなんですよね。その折り合いがなかなかつかない。役者としてやってはいけないことなんですけど」とファン心理が働いたことに反省の色も示した。
そんな松下について、阿部は「舞台のように動き回っていたので素敵でした。どこまで行くんだろう、あの人……（と思っていました）。怒り方も軽やかなんですよね」と印象を語った。水田監督は「俳優の組み合わせを考えるときに声質のマッチングをものすごく意識する」そうで、俳優であると同時に歌手でもある阿部、宇崎、松下の声を「楽器で言うと名器」と称賛し、出演に感謝した。
作品にちなみ「迷惑をかけているとわかりつつもやめられないこと」を問われると、松下は「気配がない」ことから、よく置いてけぼりを食らうことを打ち明け、「気をつけたい」と苦笑い。宇崎は洗濯物をタンスに入れないことから、「今日、（積み重なった洗濯物が）腰の高さくらいまでになっていました。綺麗なゴミ屋敷みたいになっています」とぶっちゃけて会場の笑いを誘った。阿部は「地方ロケの時に地元の方を好きになることがやめられない」と明かすと、本作では偶然、ロケ先のレストランの料理長が高校の先輩だったことから、「その人にべったりくっつくようになっちゃって。優しさに甘えちゃう。（好きになることを）やめたくないです」と話していた。
この日は本作のエンディングテーマが、宇崎が歌う「Over The Rainbow」に決定したことも発表された。（錦怜那）