DC映画『バットガール』お蔵入り、主演&監督が声明発表「悲しくてショック」
お蔵入りとなってしまったDC映画『バットガール(原題) / Batgirl』主演のレスリー・グレイスと監督のアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーが現地時間3日、それぞれのInstagramを通して声明を発表した。
製作費9,000万ドル(約122億円・1ドル135円計算)の『バットガール』がお蔵入りになったという情報は、現地時間2日に New York Post をはじめとする全米メディアがそろって報じたもの。この決断は、今年4月に誕生したワーナー・ブラザース・ディスカバリーの「DC映画は配信用ではなく、劇場公開用として作るべき」という新方針が影響しており、劇場公開はもちろん、米 HBO Max での配信も見送りに。撮影はすでに終了しており、New York Post は映画のテスト試写における評判が悪かったとも伝えている。
まさかの発表から一夜明け、レスリーはバットガール姿の写真や撮影現場での思い出の動画をInstagramに投稿。「最愛の家族へ! 『バットガール』に関する報道の直後になりますが、私はこの映画のためにスコットランドで7か月間かけて愛や努力を注ぎ込んだ素晴らしいキャストやクルーたちを誇りに思っています。仕事を通して人生における素敵な人たちや人間関係に恵まれました。全ての『バットガール』ファンへ。私にケープをまといヒーローになる機会を与えてくれた、愛と信念にありがとう」と支えてくれたキャストやファンへの感謝をつづった。
また、モロッコで結婚式を挙げている最中にお蔵入りが発表されたと報じられていたアディル監督は、ビラル監督と共に「悲しくて、ショックを受けています。いまだに信じられません」と悲痛なコメントを発表。「監督として、私たちの作品をみなさんに観てもらうことが重要なこと。映画が完成していなくとも、いつか世界中の皆さんに完成した映画を届けられる機会が訪れることを願っています」と心境を明かした。投稿には「#BatgirlForLife」とハッシュタグが添えられており、SNS上ではファンがそのハッシュタグを使って映画公開を求める声をあげている。
ここ数か月間で製作中止や打ち切りが相次いでいるDC作品。The Hollywood Reporter は、ワーナーが新作映画『シャザム!~神々の怒り~』(12月21日全米公開)や『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題) / Aquaman and the Lost Kingdom』(2023年3月17日全米公開)の公開日変更を検討中という噂が浮上しているとも指摘しており、DCユニバースに暗雲が立ち込めている。(編集部・倉本拓弥)