DC作品、またボツに
DCユニバースにおけるあまり知名度のないキャラクターたちをフィーチャーするアンソロジーシリーズ「ストレンジ・アドベンチャーズ(原題) / Strange Adventures」の企画がボツになった。HBO Max が The Hollywood Reporter に認めた。
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先日には製作費9,000万ドル(約122億円・1ドル135円計算)をかけた完成間近の映画『バットガール(原題) / Batgirl』をお蔵入りさせたことが大きな話題になったワーナー/DC。『バットガール(原題)』のお蔵入りは、今年4月にワーナーメディアとディスカバリーが統合して新たにワーナー・ブラザース・ディスカバリーが誕生し、DCユニバースおよび HBO Max における企業方針が変わったことによるものだが、「ストレンジ・アドベンチャーズ(原題)」のボツは統合前に密かに決まっていたことなのだという。実際、「ストレンジ・アドベンチャーズ(原題)」のボツは企画開発の段階における判断であり、お蔵入りさせることで製作費を完全な損失として計上し、税負担を減らすという『バットガール(原題)』の戦略とは別物とのこと。
「ストレンジ・アドベンチャーズ(原題)」の1エピソードは『Mr.タスク』などのケヴィン・スミスが監督・共同脚本を務める予定だった。スミス監督が自身のポッドキャスト番組で語ったところによると、そのエピソードはスーパーマンの不完全なクローンである悪党ビザロとスーパーマンの相棒ジミー・オルセンについての物語で、ビザロ役には、スーパーマンの大ファンとして知られる俳優のニコラス・ケイジをキャスティングしたいと考えていたのだという。
「ストレンジ・アドベンチャーズ(原題)」は2019年、グリーン・ランタンを描くドラマシリーズと共にワーナーメディア(当時)がゴーサインを出したものだ。「ストレンジ・アドベンチャーズ(原題)」とは違い、ドラマ版「グリーン・ランタン」の企画はまだ生きている。(編集部・市川遥)