さかなクン、同級生・鈴木拓の直球質問に「ツッコまないでくれ」
さかなクンが10日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『さかなのこ』(9月1日公開)完成報告上映会に来場し、中学・高校時代の同級生だったドランクドラゴンの鈴木拓と漫才のようなやり取りを繰り広げ、会場を沸かせた。この日は主演ののん、共演者の夏帆、磯村勇斗、沖田修一監督も来場した。
【画像】さかなクン、のんのキャスティングを飛び上がって喜び!
さかなクンが、幼いころから魚に夢中だった自身の半生をつづった著書「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~」を、フィクションを交えて映画化した本作。魚が大好きな少年・ミー坊(さかなクンの当時の愛称)がさまざまな出会いを経て、好きなことを究めようとまい進していくさまを描き出す。『南極料理人』『横道世之介』などの沖田修一監督がメガホンをとった。
自身の半生が映画化となり、「これは夢か幻か本物か。沖田監督さまに初めてお会いさせていただいたのがギョ年前。月日があっという間にめぐって。この日が来るのは長かったような、早かったような」としみじみ語るさかなクンは、のんがさかなクンを演じるということに「もうキャキャキャ! のんさんだ!」と飛び上がるほどにうれしかったそうで、この日も実際に飛び上がりながら大喜び。「こんなうれしいことはない。のんさんにあこがれてましたんで。元気をいただいています」と喜びも格別だったそう。
主演ののんは、さかなクン役をオファーされたときのことを振り返り「ビックリしました。最初はわたしがさかなクンをやっていいのかとすごく驚いたんですけど、でも、もしかして、のんがいいのかもと腑に落ちて。めちゃくちゃうれしかったですね」と笑顔を見せた。
8月6日が誕生日だったさかなクン。そこでサプライズゲストとして登場したのが、ドランクドラゴンの鈴木拓。いきなりの鈴木の登場に驚いた様子のさかなクンは「メールとかしてよ!」と呼びかけると、鈴木は「連絡しないよ! おめでとうございます」と返し、登壇者たちの寄せ書きが記された横断幕をプレゼント。そこに記された温かいメッセージをすべて読み上げたさかなクンは「感激です。さかなクンやってきてよかった。ありがとうございます」と感激の表情。すかさず鈴木が「さかなクンって、“やってる”という感覚なの?」と直球質問を投げると、「ツッコまないでくれ。拓くん」と返したさかなクン。そんな同級生ならではの気心知れたやり取りで、会場を笑いに包んだ。
さらに「クラスが違う時は体操着を借りにいってね」と思い出話を披露するさかなクンに対して、「こいつからのエピソードは毎回これしか出てこない」とツッコんだ鈴木は、「結構いろんなこと言ったはずなんだけどね。いかに俺(の存在)が薄かったかということだよね……」とボヤくと、「そんなことないよ」と笑うさかなクン。
鈴木は本作に鈴木先生役で出演しているが、このキャスティングはさかなクンの推薦があってのことだったという。「僕の担任で、さかなクンの顧問の先生でしたね。(人工ふ化に日本で初めて成功した)カブトガニの時のエピソードもそのまんまですからね、この映画は」という鈴木。「何ならさかなクンは俺の奥さんも知っていますからね。同じクラスだったから」という鈴木の言葉を受けて、その奥さんの名前を連呼するさかなクン。すると鈴木は、慌てた様子で「やめろバカ! 個人情報だ!」とツッコみ。まるで漫才を思わせるような二人のやりとりに、会場は爆笑に包まれていた。(取材・文:壬生智裕)