新津ちせ、主演映画で「8センチ伸びた」 共演者もビックリ
子役の新津ちせが15日、都内で行われた映画『凪の島』(8月19日公開)公開直前イベントで、昨年より8センチ身長が伸びたことを告白し、共演者たちを驚かせる一幕があった。この日は島崎遥香、結木滉星、加藤ローサ、長澤雅彦監督も来場した。
『喜劇 愛妻物語』や連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」などで話題を集める子役・新津ちせが主演を務める本作は、山口県・瀬戸内に浮かぶ島を舞台に、両親の離婚によって母親と島で暮らすことになった少女・凪がさまざまな人と出会い、成長していく。
この日のステージに登壇した新津は「とても大切な作品ができました。たくさんの方に観ていただけるとうれしいです」と晴れやかな顔であいさつ。「山口県は母の出身ということもあり、山口県の方と一緒に作品を作ることができてうれしかったです」と、ゆかりのある土地での撮影に笑顔を見せた。
現在、小学6年生の新津だが、本作の撮影は昨年の9月ということで、およそ1年前。そこから成長していますね、という司会者の指摘に「撮影がのびのびしていたというのもあるんですけど。8センチくらい伸びました。今までで一番伸びました!」と申告すると、共演者一同「えー!」とビックリ。
凪の母親役を務めた加藤も「わたしも実際に子どもがいて、長男と年が近いということもあって。赤ちゃんの頃はこういう顔だったのかなとか、どういうお姉さんになるんだろうなということが想像できて。本当に愛おしかったですね」と目を細め、「だからすぐに気付きましたよ、背が伸びたこと。すごい伸びたねって」と新津に呼びかけ。新津も「はい!」と笑顔で返した。
そんな新津に、凪の担任教師・瑞樹を演じる島崎も「この中で一番しっかりしているよね。でもかわいらしいところもあって。大好きです!」と魅了された様子。その瑞樹に思いを寄せる漁師を演じる結木も「本当にしっかりしているけど、子どもたち同士でいるとキャッキャしていて。どっちの顔も持っているんだなと。それが凪が大人になろうとしている姿とリンクして。今のちせちゃんにしかできない凪になったんじゃないかなと思います」と言い、共演者たちから口々に「しっかりしている」との声が。
そんな中、「僕は新津ちせに怒られました」とぶっちゃけた長澤監督。「僕は山口県に住んで12年、13年くらいになるんです。だから結構地元のような感じになっちゃっているんですね」と切り出すと、「それでオーディションの時に山口県ってどんなところですかという話になったときに『何もないよ』と言ったら、ちせちゃんに怒られて。『いいところいっぱいあります!』って。俳優に怒られるという初めての経験をしました」との告白に場内は大いに沸き、新津は「自然も豊かで、美味しいものもたくさんあって。いいところがいっぱいです!」と山口の魅力をアピールしていた。
本作について「本当に山口県の魅力がたくさん詰まった映画になっています」と語る結木は、「僕自身、(自身が演じる)浩平からたくさん元気をもらったので。この映画を観た人が、明日から頑張ろうと少しでも思ってくれたら」とメッセージ。新津も「この映画は、凪と、島のみんなと、家族の物語だなと思っています。なのでぜひ皆さんと家族とか大切な人のことを思い浮かべながらこの映画を見てほしいなと思います」と呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)