「ニコラス・ウィンディング・レフン レトロスペクティブ」9月開催!『プッシャー』『ドライヴ』など7作上映
幻の初期作など豪華7作品を上映する回顧展「ニコラス・ウィンディング・レフン レトロスペクティブ」が、9月23日より渋谷シネクイントにて3週間限定で開催される。ラインナップは以下の通り。
『プッシャー』(1996)
出演:キム・ボドゥニア、マッツ・ミケルセン、ローラ・ドライスベイク
ニコラス・ウィンディング・レフンの監督デビュー作にして、“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンの長編映画デビュー作。麻薬密売人(=プッシャー)のフランクは相棒のトニーとドラッグを売りさばき、優雅な生活を送っていた。ある日フランクは、代金を後払いする約束で組織のボスから大量のドラッグを預かるが取引中に警察に踏み込まれ、ドラッグを全て川に流してしまう。
『プッシャー2』(2004)
出演:マッツ・ミケルセン、レイフ・スリヴェスター・ピーターセン、アンネ・ソーレンセン
麻薬密売人のトニー(マッツ)は出所を機に犯罪から足を洗うことを決心する。しかし知人のシャーロットとの間に自らの子供がいたことが発覚し、コペンハーゲンの裏社会を牛耳る父の下へ出向く。ところが、トニーは父に対して多額の借金があったことを知り、再び裏社会の深い沼へと嵌ってゆく。
『プッシャー3』(2005)
出演:ズラッコ・ブリッチ、アイヤス・アガク、マリネラ・デキク
麻薬王ミロは愛娘の誕生パーティーの準備に奔走する傍ら、ヘロインの取引も進めていた。しかし、彼が手に入れたのはヘロインではなく、1万におよぶエクスタシーの錠剤だった。ヘロインの取引で稼いだ金で借金返済を計画していたミロは、部下のムハンマドにエクスタシーを捌くよう命ずる。ところが、ムハンマドはエクスタシーと共に姿を消してしまう。
『ブロンソン』(2008)
出演:トム・ハーディ、ジェームズ・ランス、マット・キング
イギリスに実在する服役囚チャールズ・ブロンソンことマイケル・ピーターソンの半生を描く。19歳のマイケル・ピーターソンは有名になるべく自作の散弾銃で郵便局を襲撃し、懲役7年の刑を言い渡される。マイケルは出所するものの、事件を起こして再び収監される。彼は自らを俳優のチャールズ・ブロンソンの分身であると触れまわり、30年以上もの獄中生活で暴力の限りを尽くす。
『ドライヴ』(2011)
出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン
昼はハリウッドのスタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手の“ドライバー”。彼はその天才的なドライビングテクニックゆえに、危険な裏社会の抗争に巻き込まれてゆく。第64回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
『オンリー・ゴッド』(2013)
出演:ライアン・ゴズリング、クリスティン・スコット・トーマス、ヴィタヤ・パンスリンガム
タイのバンコクでボクシングジムを経営するジュリアン。ある日、兄のビリーが惨殺される。溺愛する息子の訃報を聞いた母のクリスタルは遠くアメリカから駆け付け、ジュリアンに復讐を命じるが、彼らの前に元警官だと名乗る謎の男チャンが立ちはだかる。
『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』(2014)
監督:リヴ・コーフィックセン
出演:ニコラス・ウィンディング・レフン、リヴ・コーフィックセン、ライアン・ゴズリング
カンヌ国際映画祭でスタンディンオベーションとブーイングを同時に巻き起こした問題作『オンリー・ゴッド』。その撮影の裏側を、レフン監督の妻リブ・コーフィックセンが密着し、常に世界を挑発してきた孤高の天才の真実の姿に迫ったドキュメンタリー。
レフン監督は回顧展の開催に際し、「言葉にできないほど光栄に思っています。このイベントを通じてたくさんの喜びと興奮、そして何よりも重要なことですが、忘れられない経験を与えることが出来たらと願っております。ご存知かとは思いますが、日本映画からこれまで大きなインスピレーションを受けてきました。そして何度も言及しているように、いつか日本で映画を撮影したいと考えています」とコメントを寄せている。(編集部・市川遥)