中国で社会現象!一人っ子政策と家父長制の影に切り込む『シスター』11月に公開決定
中国でヒットを記録した映画『Sister』(英題)の邦題が『シスター 夏のわかれ道』に決定し、11月25日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほかにて全国公開されることが明らかになった。
本作は、本国ではSNSで若者を中心に感動と共感の声が広がり、興行収入171億円を記録した感動作。監督を本作が長編2作目となるイン・ルオシン、脚本をヨウ・シャオインが務めた。新鋭の女性作家のタッグで、揺れ動く現在の中国社会の背景にある一人っ子政策と家父長制の影に真正面から切り込んでいる。主人公のアン・ランを演じるのは岩井俊二監督作『チィファの手紙』(2020)に出演したチャン・ツィフォン。弟役は映画初出演となるダレン・キムが務めた。
看護師として働くアン・ランは、医者になるために北京の大学院進学を目指していた。ある日、疎遠だった両親を交通事故で失い、見知らぬ6歳の弟・ズーハンが突然現れる。姉であることを理由に親戚から養育を押し付けられるが、アン・ランは弟を養子に出すと宣言。 養子先が見つかるまで仕方なく面倒をみることになるが、両親の死すら理解できずワガママばかりの弟に振り回される毎日。しかし、幼い弟を思いやる気持ちが少しずつ芽生え、アン・ランの固い決意が揺らぎ始める。
あわせて、特報映像も公開。突然現れた見知らぬ弟の養育を押し付けられ、はじめは衝突しながらも、次第に弟と心の距離を縮めていくアン・ランの姿が映し出される。(編集部・大内啓輔)