フランスの名優マチュー・アマルリックの9月来日が決定
映画『潜水服は蝶の夢を見る』(2007)、『007/慰めの報酬』(2008)などに出演するフランスの名優で、映画監督としても知られる、マチュー・アマルリックの来日が決定した。日本公開中の監督作『彼女のいない部屋』の各地劇場と、今月開催される日本初公開の監督作と主演作を上映する映画祭で舞台あいさつを行う。
『そして僕は恋をする』(1996)に始まり、アカデミー賞にノミネートされた『潜水服は蝶の夢を見る』や『007』の悪役など、俳優として世界的に知られるアマルリック。近年は、特に監督としての評価も高く、先月から最新作の『彼女のいない部屋』が日本で公開中だ。
先日は、Bunkamura ル・シネマで行われた同作の劇場オンラインイベントに参加し、『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督と対談したアマルリック監督。その際に「9月の中旬くらいには日本に行けるかなと思っているので、その時にまたお会いしましょう」と語っており、約束を守る形で来日が決定した。日本の観客とのリアル対面で何を語るのかも注目される。
9月16日から開催される「イメージフォーラム・フェスティバル 2022」では、アマルリックが12年にわたって追い続けている前衛音楽家ジョン・ゾーンの三部作ドキュメンタリーの最新作となる『Zorn III(2018-2022)』(2022)と、俳優として主演したフランスの兄弟監督ジャン=マリー・ラリユー&アルノー・ラリユーの『トラララ』(2021)を上映。アマルリックも参加する。(編集部・入倉功一)