故チャドウィック・ボーズマンに初のエミー賞　MCUアニメ「ホワット・イフ…？」で声優

　米テレビ番組の制作・技術に携わった人たちを讃えるクリエイティブ・アーツ・エミー賞が現地時間3日に発表され、マーベル・スタジオのアニメシリーズ「ホワット・イフ…？」で声優を務めた故チャドウィック・ボーズマンさんが、ボイスオーバー・パフォーマンス賞を受賞した。チャドウィックさんのエミー賞ノミネート及び受賞は、今回が初となる。

【写真】ティ・チャラよ、永遠に…『ブラックパンサー』続編ビジュアル

　マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）映画『ブラックパンサー』の主人公ティ・チャラを演じたチャドウィックさんは2020年8月、大腸がんのため43歳でこの世を去った。MCUキャラクターの“もしもの物語”を描いた「ホワット・イフ…？」では、銀河を駆けるスター・ロードとなった世界線のティ・チャラに声を当てた。チャドウィックさんはシーズン1の収録を終えた後、亡くなっている。

　授賞式には、チャドウィックさんの妻シモーネ・レッドワードさんが登壇。トロフィーを受け取り、「チャドも喜んでいると思います。彼に代わって感謝します」とコメントした。『ブラックパンサー』は11月11日に続編『ブラックパンサー／ワカンダ・フォーエバー』が日米同時公開。チャドウィックさんの代役は立てずに製作されている。（編集部・倉本拓弥）