山田裕貴&松本まりかが求め合う…いびつな半同居がもたらす希望『夜、鳥たちが啼く』予告公開
山田裕貴と松本まりかが共演する映画『夜、鳥たちが啼く』の予告篇映像が公開された。
映画化もされた「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」「きみの鳥はうたえる」などで知られる佐藤泰志の短編小説「夜、鳥たちが啼く」をもとにした本作。『アルプススタンドのはしの方』『愛なのに』『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』などの話題作を発表する城定秀夫が監督を務め、脚本を映画『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』にも参加した高田亮が担当した。
今回公開された予告編映像では、山田ふんする人生をあきらめかけた小説家の慎一と、松本ふんする愛をあきらめかけたシングルマザーの裕子による、いびつな半同居生活が描かれていく。慎一はかつて恋人と暮らしていた一軒家を離婚して行き場を失った裕子に明け渡し、離れのプレハブで暮らすことに。慎一は若くして小説家としてデビューしながらも鳴かず飛ばずで、サラリーマンとして働きながら、もがき続けるように夜ごと一心不乱に小説を書き続ける。小説の内容を裕子に問われた慎一は「嫉妬深い男の話」と、絞り出すような声でボソリと囁く。それはまるで、自分自身のことを描いているようだった。
その後は、心の傷を抱えた慎一と、孤独に震える裕子の姿が映し出される。終盤、慎一と裕子の息子のアキラが公園で遊んでいる様子や、家族のように花火を見る3人の姿、慎一と裕子がお互いを求めるシーンも見ることができ、ラストには慎一の穏やかで安らかな表情が印象的に切り取られている。(編集部・大内啓輔)
映画『夜、鳥たちが啼く』は12月9日より全国公開