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高橋克実「真ん中にドキドキ」 61歳、初主演映画の舞台あいさつで感激

左から運上弘菜(HKT48)、矢吹奈子(HKT48)、白洲迅、高橋克実、富田靖子、筧美和子、森岡利行監督
左から運上弘菜(HKT48)、矢吹奈子(HKT48)、白洲迅、高橋克実、富田靖子、筧美和子、森岡利行監督

 俳優の高橋克実(61)が15日、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた映画『向田理髪店』完成披露試写会に出席し、映画初主演作がお披露目となり「フワフワしています」と緊張の面持ちだった。この日は富田靖子白洲迅筧美和子矢吹奈子HKT48)、運上弘菜(HKT48)、森岡利行監督も来場した。

【画像】完成披露の様子

 『イン・ザ・プール』などで知られる直木賞作家・奥田英朗の連作短編集「向田理髪店」を映画化した本作は、寂れた元炭鉱町で理髪店を営む親子を中心に、過疎化、少子高齢化、介護、結婚難などの深刻な問題に直面しながら懸命に生きる人々を描く。

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 本作が映画初主演作となった高橋は「“主演の”高橋克実です」と「主演」を強調して会場を笑わせると、「主演とかやったことがないんで、(舞台あいさつの)真ん中にいるのがドキドキです。いつもは両サイドにいて、やいのやいの言っているんで。こんなドキドキは久しぶりですが。ぜひ今日は楽しんでいただければ」とあいさつ。

 あらためて映画がお披露目となったことに「フワフワしています」と語る高橋は、「ここで完成(披露)を迎えて、今日は……」と語るや、背後に広がる大スクリーンを見渡して「でかいんだな……ここは」としみじみ。「こんなデカいところで観る映画なのかという感じですが。うれしいのひと言ですね。キャスト、スタッフの皆さんはもちろんですが、(福岡県の)大牟田の皆さんの協力で完成したと言っても過言ではないので。大牟田の皆さんにありがとうという気持ちです」と感慨深げな様子だった。

 白洲は、高橋、富田演じる夫婦の息子役ということで、「まずはちゃんと家族にならないといけないなと思っていた」と振り返るが、高橋、富田は気さくに接してくれたとのことで「撮影に入ったら2人がおやじでいてくれたし、母ちゃんでいてくれた。本当にお二人には感謝していますね」と述懐。高橋が「いやいや、こちらこそですよ」と返すと、富田も「久しぶりに会ってもまだ家族のような気がしていて。クランクアップもして、結構時間も経っているのに、映画が続いているような気がして。不思議な気持ちです」と語り、3人ともすっかり打ち解けた模様。

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 実は森岡監督と高橋は旧知の仲だといい、森岡監督は「高橋さんとは30年前に一緒に劇団をやっていて。こうやって監督と役者で一緒にできるとは夢にも思っていなかった。だから毎日撮影が楽しかった」と笑顔。高橋も「原作が短編小説なんですけど、森岡監督が原作のいろんなところをギュッとまとめて。それがとてもいい感じになっていて。あまり褒めたくないけど、あれがなかななか功を奏しているというか、いい展開になっていくんですよね」と監督の手腕を称賛していた。

 そんなキャスト陣と久々に会い、「やっぱりいいチームだったなとあらためて思いました」としみじみ語る高橋は、「大牟田で撮影した2週間は僕にとっても忘れられない2週間でした。作品としても家族、夫婦、親子、友だち、そういう関係をもう一回、再認識できるような映画に出来上がったと思います。本当にホッコリする映画なので、ぜひ最後まで観ていただけたら」とメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)

映画『向田理髪店』は10月14日より全国公開(10月7日より福岡、熊本先行公開)

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