スター・ウォーズ新作ドラマはスパイスリラー モン・モスマ女優が語る魅力
映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の前日譚となる新作ドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」で、後に反乱同盟の指導者となるモン・モスマを演じるジュネヴィーヴ・オライリーが、本作の魅力を語った。
「キャシアン・アンドー」は、『ローグ・ワン』の5年前から幕を開けるシリーズ最新作。『ローグ・ワン』で、帝国軍の究極兵器デス・スターの設計図を奪う、決死の任務に挑んだ反乱軍の情報将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)を主人公に、帝国の支配に対して立ち上がる人々を描く。
反乱軍の指導者として『ローグ・ワン』などに登場したモン・モスマは、キャシアンと違い、政治的な側面から帝国に対抗する重要な役割を担う人物。ジュネヴィーヴは「今回のドラマのモン・モスマは、(『ローグ・ワン』とは)全く違う位置にいます。情熱に満ちた女性で、まだ反乱軍のリーダーではなく、帝国の議員を務めながらパルパティーンには賛同していない。内部から彼らを変えようとしているんです」と語る。
ショーランナーのトニー・ギルロイは、『ローグ・ワン』の脚本家にして、同作の再撮影を主導して方向性を決定づけた人物。トニーの手腕をジュネヴィーヴは「『ローグ・ワン』を観た当時、とにかく並外れたストーリーだと思いました。リスクを負い、犠牲を払った(主人公の)ジン・アーソやキャシアンたちのことを誇りに思いました。とても悲しいラストだったけど、あれだけのことをやり遂げるために、犠牲が必要だったのだと納得もした」と高く評価する。
またギルロイは『ボーン・アイデンティティー』シリーズの脚本などを手掛け、サスペンスの名手としても知られる。それだけにジュネヴィーヴは、今回のドラマは「政治的な要素が強く、サスペンスに満ちたほとんどスパイスリラーのような作品なんです」と語る。「同時に、人々の葛藤と犠牲についての物語でもあります。トニーが考えた、『ローグ・ワン』へとつながるキャシアンの物語はとてもエキサイティング。一度も『スター・ウォーズ』を観たことがないという人も気に入ってくれるのではないかと思います」
ドラマはすでにシーズン2が決定しており、「第1シーズンは1年間の話。第2シーズンはその後の4年間の話で、3話ごとに1年が経過します。キャシアンとモン・モスマも、そのどこかで出会うことになります」というジュネヴィーヴ。それだけに、登場するキャラクターも数多く「エピソードが重なるごとに、全てのキャラクターの人物像がわかっていくんです。まるで層が重なっていくようにね」と明かす。
撮影中は「素晴らしいセリフがたくさんあって、自分がやるべき仕事に集中していた」というジュネヴィーヴだが「ただある日、セットに行くと、ものすごくたくさんの人々がいるシーンを撮影していたんです。パンデミックのまっただ中で奇妙な気分でしたが、とても美しい光景が広がっていて、人々やクリーチャーがたくさんいた。その瞬間、そうだ、私は『スター・ウォーズ』に出ているんだと実感しました」とあらためてシリーズに参加する喜びを噛み締める瞬間もあったといい「『スター・ウォーズ』のファンは特別です。彼らは情熱的でポジティブで、とてもエネルギッシュ。一緒にいて楽しい人たちばかりなんです。常に新しい物語に興味を持ってくれていて、皆さんに『キャシアン・アンドー』を観てもらうのが待ちきれません」と期待をこめて語った。(編集部・入倉功一)
ドラマ「キャシアン・アンドー」初回3話は9月21日よりディズニープラスにて独占配信