『竜とそばかすの姫』声優キャストは?意外な顔ぶれも
今夜(23日)に日本テレビ系「金曜ロードショー」で地上波初放送される細田守監督のアニメーション映画『竜とそばかすの姫』(よる9時~11時24分)。細田監督史上最大のヒットとなった本作の豪華声優陣を振り返ってみた。
細田作品で『時をかける少女』(2006)以来、約15年ぶりに女子高生を主人公にした本作。『美女と野獣』をモチーフに、幼い頃に母を事故で亡くして以来、歌うことができなくなっていた17歳のすずが、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に足を踏み入れ、成長していくさまが描かれる。<As(アズ)>と呼ばれる自分の分身、歌姫「ベル」としてUに参加したすずは、そこでたちまち世界中の人気者に。数億のAsが集う大規模なコンサートの日、突如轟音とともに現れた「竜」と呼ばれる謎の存在と遭遇する……。本作は昨年7月に公開され、興行収入66億円の大ヒットを記録した。
主人公のすず/ベルの一人二役を務めたのは、本作が声優、演技初挑戦となるミュージシャンの中村佳穂。細田監督たっての希望により抜擢された。音楽集団・millennium parade(ミレニアムパレード)の常田大希が作詞・作曲を担当し、中村が歌唱したメインテーマ「U」も大ヒットとなり、昨年末の「第72回NHK紅白歌合戦」で紅白初出場。中村は劇中で、メインテーマ「U」のほか「歌よ」「心のそばに」「はなればなれの君へ」などを歌唱している。
仮想世界のUで忌み嫌われる謎の竜に、細田作品初参加となる佐藤健。すずの父に『バケモノの子』(2015)、『未来のミライ』(2018)に続き細田作品3作目となる役所広司。
すずの同級生たちに成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら。染谷は『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『バケモノの子』に続き細田作品3作目。オーディションで選ばれた玉城はアニメ声優初挑戦。音楽ユニット・YOASOBIのボーカルikuraとしても活動するシンガーソングライターの幾田も、声優初挑戦となった。
仮想世界Uに登場するキャラクターたちに森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守。森川は、Uの自警集団ジャスティスのリーダー、ジャスティンに。「竜の正体探し」の中で候補にあがる現代美術アーティスト・イェリネク、豪邸に住む貴婦人・スワンに津田と小山。宮野は子どもたちに人気のYouTuberコンビ、ひとかわむい太郎&ぐっとこらえ丸として一人二役に挑んだ。
すずを亡き母親に代わって見守る合唱隊のメンバーに、森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世。演歌歌手の坂本は本作が声優デビューとなった。そのほかUでカリスマ的な人気を誇る歌姫ペギースーにermhoi(エルムホイ)。ミュージシャンのHANAもとある役を務めている。(編集部・石井百合子)