「オリバーな犬」最終話で濱マイクネタ!?「ついに出た」歓喜の声
4日に放送されたオダギリジョー脚本・演出・編集・出演のドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(よる10時~NHK総合ほか)シーズン2の最終話で、フリーライター役として出演している永瀬正敏の当たり役となった私立探偵・濱マイクを思わせるシーンが登場し、視聴者を喜ばせた。
本作は、鑑識課警察犬係に所属する警察官・青葉一平(池松壮亮)が、相棒である警察犬オリバー(オダギリ)と共に不可解な事件の数々に挑んでいく物語。シェパード犬のオリバーはなぜか主人公の一平と視聴者にだけ、犬の着ぐるみ姿の「おじさん」に見える設定になっている。最終話となる6話では、前シーズンから持ち越された11年前に失踪した美少女・北條かすみ(玉城ティナ)、そして事件のカギを握ると思われたヤクザ組織「関東明神会」の若頭・龍門(松重豊)が殺害された事件の謎が、意表を突く仕掛けの中で一気に回収された。
映画やドラマのオマージュがふんだんに盛り込まれた本作。そもそも、永瀬が演じるフリーライターの溝口は11年前に失踪した北条かすみの事件を追い続けているいわば探偵のような役回りで、濱マイクを思わせるキャラクターとして描かれていた。シーズン2では、ひょんなことから北条かすみの幼なじみ・あやめ(浜辺美波)と連絡を取り合いながら捜査を続行。探偵に憧れるあやめとの会話では「名探偵コナン」ネタも登場するなど息の合った名コンビぶりが話題を呼んでいたが、最終話ではついに「濱マイク」ネタが繰り出された。
あやめの調査力に舌を巻いた溝口が礼を言うと、あやめが「溝口さん、本当に探偵みたいじゃないですか。いつか探偵事務所やることになったらあたしのこともぜひ入れてくださいね」とアピール。その後「人生とは不思議なものでこの2年後、俺は溝口という名前を捨てマイクと名乗り、横浜で探偵事務所を開くことになる……」と溝口のモノローグが続き、ドラマ「私立探偵 濱マイク」で使用されたEGO-WRAPPIN'の「くちばしにチェリー」まで流れた。「これは全くのデマカセです」の注意書きも映し出される遊び心あふれる演出に、ネット上では「マイクー!」「キター!!!」「ついに出た」と歓喜の声が続々。
「濱マイク」シリーズは、横浜・黄金町に実在した映画館・横浜日劇の2階に事務所を構える私立探偵・濱マイクの活躍を描くストーリー。1990年代に探偵映画の名手・林海象監督による『我が人生最悪の時』(1994)、『遥かな時代の階段を』(1995)、『罠 THE TRAP』(1996)の映画3部作が公開。2002年には日本テレビ系で連続ドラマが放送。エピソードごとに監督が異なり、行定勲、青山真治、石井聰互、中島哲也、アレックス・コックスらそうそうたる顔ぶれが名を連ねていた。映画には永瀬のほか南原清隆、杉本哲太、佐野史郎、宍戸錠、鰐淵晴子、山口智子、夏川結衣ら、ドラマにも中島美嘉、市川美和子、村上淳、松岡俊介、阿部サダヲ、井川遥、松田美由紀、小泉今日子ら豪華な顔ぶれが集結。エピソードごとのゲストも超豪華だった。
今年12月には佐藤流司が濱マイクを演じる舞台「私立探偵 濱マイク -我が人生最悪の時-」が上演される。(編集部・石井百合子)