福原遥、山下美月からの手紙に「涙、涙で…」幼なじみ役でかけがえのない存在に
福原遥がヒロインを演じる連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)で、ヒロインの幼なじみである望月久留美を演じている山下美月(乃木坂46)。お互いに支え合っているという福原とのかけがえのない関係について明かした。
連続テレビ小説の107作目となる「舞いあがれ!」は、1990年代から現在を舞台に、ヒロインの岩倉舞(福原)の姿を描く物語。ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、大空に舞いあがるという夢に向かっていくさまを描き出す。山下は舞の同級生で、舞とは対照的に堅実な看護師の道を目指すようになる久留美を演じている。
これまで子役が演じてきた舞たち幼なじみの3人も、いよいよ第4週からは福原たちにバトンタッチ。山下は「小学校の時の久留美ちゃんは一匹おおかみというか、あまり自分を出すという感じではなかったのですが、第4週で大学生になってからはガラッと成長して、性格も明るくはつらつとした感じになりました。お父さんや舞ちゃんたちとの関係性の中で、ちゃんと大人になったところをお見せできるんじゃないかと思います」と見どころを語る。
そんな山下だが、久留美の子ども時代を演じた大野さきの芝居に泣かされてしまったという。「あんな小さい子なのにお母さんが幼い頃にいなくなってしまって、本当につらいはずなのに頑張っている。学校では(飼育していたウサギが亡くなったことで)孤立してしまったけど、それでも頑張っている姿を見て、なんてカッコよくてたくましい子なんだろうと。大学生になってアルバイトもできるようになると、お父ちゃんを支えようとより強く思うんです。きっと中学や高校を過ごしていくなかで久留美ちゃんの母性が芽生えたんだろうな、と感じました。大学生編になってからは3人の中でしっかり者を演じようと頑張りました」
ヒロインである福原について「台本をいただいた時に、舞ちゃんってこんな感じなのかなという自分のイメージがあったのですが、遥ちゃんに会って一緒に芝居をした時から、この人こそが舞ちゃんだ! と思いました」という山下。「そのままの感じですごい温かいし、ひっぱっていく座長でもある。本当にいつも笑顔で、一緒にいると幸せな気持ちにもなれる。きっと朝ドラを見る方は、朝から楽しい時間を過ごしたい、1日の始まりにホッとした時間を過ごしたいと思うはずなので、遥ちゃんがヒロインで良かったなと思いました」と笑みを浮かべる。
一方の福原は「私も支えられています」としみじみ。「美月ちゃんは本当の幼なじみみたいな存在。久留美ちゃんと舞ちゃんの親友関係と同じように思っていて、美月ちゃんとはいろいろとお話しできるし、安心する存在」と感じているそう。「久留美ちゃんは、舞ちゃんのことを支えて背中を押してくれる女の子なんですけど、それは美月ちゃんも一緒。この間、放送が始まる直前にお手紙をくれて、その手紙に私は涙、涙で……。本当に泣いちゃって、それは台本にも挟んでいます。本当に、美月ちゃんの存在に支えられているんだなと改めて実感しました。すごく大切な友だちができたなと思っています」と笑うと、山下も感激した様子だった。(取材・文:壬生智裕)