伝説的カルト映画『ウィッカーマン』テレビシリーズ化が進行中
因習の残る孤島で起きる恐ろしい出来事を描き、現在もカルト的な支持を得ているイギリス映画『ウィッカーマン』(1973)のテレビシリーズ化が、アンディ・サーキスの設立したスタジオ「ザ・イマジナリウム」と「アーバン・マイス・フィルム」の製作で進行しているとDeadlineが独占で報じた。
『ウィッカーマン』は、行方不明の少女を捜して、祝祭が近づくスコットランドの孤島を訪れた厳格なキリスト教徒の警官が、古代宗教を信仰する島民に翻弄される様を描いた作品。当時、アメリカではロビン・ハーディ監督が編集したバージョンではなく、88分の短縮版として二本立て公開されるなど不遇の扱いを受けたが、『ミッドサマー』(2019)のアリ・アスター監督が影響を公言するなど、 現在に至るまでカルト的な支持を集め、近年、ハーディ監督が自ら再編集した『ウィッカーマン final cut』も公開された。
テレビ版の脚本はドラマ「The One:導かれた糸」「Misfits/ミスフィッツ - 俺たちエスパー!」などを手掛けたハワード・オーヴァーマンが執筆。同サイトによると、企画は放送局候補に売り込む初期段階だという。
『ウィッカーマン』は2006年にニコラス・ケイジを主演に迎えてアメリカでリメイクされている。オーヴァーマンは、テレビ版はオリジナル版とは異なる作品であるものの「作品の核にあった、犠牲、迷信、儀式といったテーマを探求するものになる」と同サイトに語っている。(編集部・入倉功一)