田中裕子主演『千夜、一夜』国際映画批評家連盟賞を受賞【釜山国際映画祭】
田中裕子が主演を務める映画『千夜、一夜』(公開中)が、第27回釜山国際映画祭(10月5日~14日、韓国・釜山にて開催)で国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞した。
同賞はニューカレンツ・コンペティション部門から選出され、前進的な精神を反映した上質な作品に授与される賞。久保田直監督は「コロナ禍による中断もあり、企画を立ち上げてから完成まで8年という時間がかかってしまいました。途中何度か心が折れそうになりましたが、最後までやり遂げたことによってこのような栄えある賞をいただくことができました。心から感謝をするとともに、この賞に恥じない映画人としてこれからも頑張っていきたいと思います」と受賞の喜びを語っている。
『千夜、一夜』は、30年前に姿を消した夫の帰りを待ち続ける女性が、同じように失踪した夫を捜す女性と出会い、それぞれの人生が交差していく人間ドラマ。田中のほか、尾野真千子、安藤政信らが共演している。(清水一)