『リトル・ミス・サンシャイン』女優、過去のDV被害を告白
映画『リトル・ミス・サンシャイン』や『ゾンビランド』に出演したアビゲイル・ブレスリンが、15日にInstagramを通じて、DVに苦しんだ過去を明かした。
2017年に、当時の交際相手からレイプされた過去を告白したことがあるアビゲイルは、10月のドメスティック・バイオレンス・アウェアネス・マンスの一環として自身の体験を投稿。DV被害者として「少しだけ自分の話を書きたくなった」と切り出し、2年近く「虐待的な関係にありました」と明かした。
「私たちのはじまりは完璧で、私も恋をしていました」というアビゲイルは「残念なことに、虐待の加害者は私の無邪気でナイーブな面につけ入り、関係は暴力的なものになりました」と告白。繰り返し暴力をふるわれ、部屋に閉じ込められ、激しい傷を負いながらも、何事もないように振る舞うことを強いられたという。
それでも当時は「相手の事を気にかけていた」ため、コンシーラーやファンデーションであざを隠していたというアビゲイル。激しい言葉の暴力にも晒されたことで、当時は「私は愛されるのに値しない」と感じており「自分を醜い嫌われ者だと感じていた。まるで自分が最低な存在であると。私は、何かが根本的に間違っているに違いないと確信していたのです」というほどに追い詰められていたという。
その2年はかつてないほど孤独だったというアビゲイルだが、家族と友人のサポートで関係を解消することができたといい、「私を助けるだけではなく、信じてくれた」と周囲に感謝。現在は、今年2月に婚約を発表したアイラ・クンヤンスキー氏と、素晴らしく健康的な関係を築いていると明かした。
現在も「複雑性PTSD」に苦しんでいるが、関係解消後の数年間に比べれば対処できるようになっているというアビゲイル。ただ、今も悪夢を見ることがあり、まだ「癒しの段階にある」と明かした彼女は、自分の体験を語る事で「孤独を感じる人が少しでも減ることを願っています」と発信。現在もDVに苦しむ人に「抜け出すことは可能です」と呼びかけている。「不可能で恐ろしい事に思えますよね。けれど、適切な手段とサポートがあれば、抜け出すことができるんです」。(西村重人)