ペネロペ・クルスが夫ハビエル・バルデムとの共演について告白
ペドロ・アルモドバル監督の最新作映画『パラレル・マザーズ』(公開中)で主演を務めたペネロペ・クルスが、巨匠アルモドバル監督との撮影秘話や自身の夫であるハビエル・バルデムとの関係について語った。
本作は、偶然同じ日に母となった主人公ジャニスと17歳のアナ(ミレナ・スミット)が辿る数奇な運命と不思議な絆を描いたヒューマン・ドラマ。主演のペネロペは、本作の演技でベネチア国際映画祭最優秀女優賞に輝いたほか、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
冒頭に印象的な出産シーンがあるが、この時の撮影についてペネロペは「ペドロ(・アルモドバル監督)とはこのシーンについてもたくさん話し合いました。彼は出産経験がないので私たち全員や周りの出産経験のある女性たちに質問をしていたんです。どんなことが起こりうるのか、どんな問題が考えられるか、すべてを知ろうとしていまいた。出産に伴う陣痛は数分おきに起こっているときはともかく、いきむ時期が近づくにつれて、次から次へと起こってくるんです。ですから、それについては何度もペドロと話し合いました」と振り返った。
プライベートでは2児の母であるペネロペは、出産シーンで自身の経験を思い出したようで「小さな赤ちゃんの顔を見たとき、その瞬間に私自身が経験したすべての感情、つまり子供の誕生のときの感情がよみがえりました。あのシーンで一番感動したのは、本物の赤ん坊を私の上に乗せたときね。そしてその赤ちゃんはとてもかわいかったんです」と母の顔をのぞかせた。
2010年にハビエルと結婚したペネロペは「私が17歳、彼(ハビエル)が21歳のとき。映画『ハモンハモン』で知り合ったので、もう30年前ということになりますね、長い(笑)」と2人の出会いを振り返った。すでに4作品で共演しているが、再び共演する可能性について「彼(ハビエル)はとても素晴らしい俳優だと思います。彼と一緒に仕事をするのは大好きです。でも毎年やりたいと思いません。それはつまり“たまに”ならですかね。ベストな作品があり、ベストなタイミングであれば共演するつもりです。でも常に一緒にやることを見つけようとは思っていません。ある意味、関係を守ろうとする自然な反応なのだと思います」と明かした。(今井優)