生田斗真がどこかに！『湯道』の「まるきん温泉」図解公開
生田斗真が主演を務める映画『湯道』（2023年2月23日公開）より、イラスト本「銭湯図解」で知られるイラストレーターの塩谷歩波が描いた「まるきん温泉」図解が公開された。
本作は、小山薫堂が2015年に提唱し、日本の文化「お風呂」について精神や様式を突き詰める「湯道」を、『HERO』『マスカレード・ナイト』などの鈴木雅之監督が映画化。生田が主人公・三浦史朗にふんするほか、濱田岳、橋本環奈、戸田恵子、寺島進、厚切りジェイソン、浅野和之、笹野高史、吉行和子、ウエンツ瑛士、朝日奈央、吉田鋼太郎、夏木マリ、柄本明、小日向文世、角野卓造、生見愛瑠、窪田正孝らが出演する。
「銭湯図解」の著者である塩谷は、実は本作で橋本が演じる銭湯の看板娘・秋山いづみのモチーフとなった人物。制作に1か月をかけ、本作の舞台である「まるきん温泉」を仕上げたたという塩谷は「写真がないか所もあったので、想像力を膨らませて描いたり、カラフルで物も多かったので、大変でした。富士山の画や曇りガラスの透明感などもこだわりました」とこだわったポイントを明かした。細かいイラストの中には、主演の生田のほか、濱田、橋本の姿や、企画・脚本の小山も登場している。（今井優）
塩谷、小山のコメントは以下の通り。
塩谷歩波／「銭湯図解」著者
小山薫堂さんご自身がお風呂好きということもあり、銭湯のいい所がたくさん詰まった映画でした。特にラストのセリフには“そうだよね！”と同感しかなく、映画を観終わって最初に“お風呂に入りたいな”と、そのまま近くの銭湯に行きたくなりました。少し設定は変わっていましたが、いづみさんとは通じる部分があって、観終わった後、心が温かく、すごくうれしくなりました。
銭湯にまだ行ったことがない人もぜひこの映画を見て、銭湯がこういう場所だと少しでも伝わったらうれしいですし、近くの銭湯に行ってみてほしいなと思います！ さらに、その時には私の「銭湯図解」を参考にしてくれるとうれしいです（笑）。
小山薫堂／企画・脚本
京都太秦の撮影所に出現した「まるきん温泉」を初めて見た時、その完成度の高さに驚きました。しかも空間構成、インテリアのディテール、置かれている小物から貼り紙まで、それはそれは素晴らしい仕上がりでした。このまま存在すれば間違いなく銭湯ファンの聖地となったであろう「まるきん温泉」が、塩谷歩波さんのイラストによって歴史に刻まれることをとてもうれしく思います。
橋本環奈さん演じる秋山いづみは、銭湯という存在に救われた塩谷さんをモデルにして作り上げたキャラクターです。銭湯への愛にあふれた塩谷さんだからこそ描ける「まるきん温泉」の温かな空気感がこのイラストに詰まっています。しかも映画のキャストがきちんと描かれていて、映画を観た後にこのイラストを眺めていると、また映画が観たくなる。映画を観ると再びイラストを見たくなり……と、湯道の無限ループに誘う危険な作品なのです。実は今回、私自身もこの中に加えていただきました。どこにいるか、わかりますか？