原菜乃華『すずめの戸締まり』で共演の松村北斗を絶賛「上品で聡明な方」

　女優の原菜乃華が11日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われたアニメーション映画『すずめの戸締まり』の初日舞台あいさつに松村北斗と共に登壇。原は自身が演じた高校生・鈴芽が出会い、惹かれていく青年・草太役を務めた松村に「実写版・草太と思うぐらい、松村さんも上品で聡明な方でした」と感想を述べた。イベントには原と松村と共に深津絵里、染谷将太、花瀬琴音、新海誠監督も出席した。

【写真】“実写版・草太”松村北斗も登壇！キャスト集結『すずめの戸締まり』初日舞台あいさつ

　本作は、大ヒットを記録した『君の名は。』『天気の子』などの新海監督が手掛けた最新作。九州の静かな町で生活している17歳の岩戸鈴芽が、”扉”を探しているという青年・宗像草太に出会い、災いの元となる扉を閉じるために旅に出る姿を描く。

　この日、全国で公開を迎え、六本木のこの劇場も観客で埋め尽くされた。原は「昨日はあまり眠れなかったんです」と興奮気味に語ると、松村も「最速上映を観てからこの舞台あいさつに臨んでいるので、“すずめの戸締まり熱”がグツグツと煮立っている状態です」とテンション高めであること明かす。

　劇中では、椅子になってしまった草太が、鈴芽と共に日本全国を旅する。松村は「予想を超えた時間、僕が椅子になっていましたよね」と客席に呼びかけると「草太は椅子になってからの方が、人となりが見えるんですよね。表情がなくなった方が、表情が見える。すごく魅力的なキャラクターです」と自身のキャラクターをアピールする。

　二人の息の合ったコンビネーションが、作品に躍動感をもたらしているが、原は松村の印象を聞かれると「本当に実写版の草太さんでした。私に対しても敬語で接してくださり、上品な雰囲気なしぐさも、草太さんそっくり」と回答。さらに原は「取材でも、私が言語化できない部分を汲んでくださりフォローしていただきました。聡明なところも草太さんと同じでした」と大絶賛。そんな原に松村は「言葉が上手ですね」と照れくさそうに語ると「原さんには格好良さがあります」とファニーな雰囲気の中にある力強さに触れた。

　「出演者としても、一観客としてもこの作品が大好きで、宝物のようなものになりました」と感無量な表情で語った原。「自信を持って楽しんでもらえると言える作品に出会えたことがわたしの誇りです。新海監督、すごい映画を作ってくださってありがとうございます」と感謝を述べると、松村も「愛し方が変わりながら、いつまでも仲良くしていけそうな映画です」と作品の魅力を語っていた。（磯部正和）