久保史緒里、映画初主演も尾道の空気に救われる　備後弁で胸キュンセリフも披露

　乃木坂46の久保史緒里が11日、都内で行われた主演映画『左様なら今晩は』の初日舞台あいさつに登壇した。ロケの多くを行った尾道での撮影を「撮影に行き詰まった時も、空気を吸いに行こうって外に出たりしたんです」と振り返った。舞台あいさつには本作でメガホンを取った高橋名月監督も登壇した。

久保史緒里、方言が可愛すぎる幽霊に！初主演映画『左様なら今晩は』予告公開

　山本中学の同名コミックを実写映画化した本作は、恋に不器用なサラリーマンと、彼の部屋に突如現れた幽霊との共同生活を描くラブコメディー。主演の久保は生きている間に恋愛を経験しなかったウブでピュアな幽霊の愛助を演じた。

　久保は登壇すると「撮影が1年前だったので、公開される日が本当に来るのかなっていう感じがあったんです。初めてで、嬉しくもあったけど不安でもありました」と公開に安堵の表情を見せる。また「映画は初めて。映画に出るのが夢だったのでこんなにたくさんの人が来てくれたことが嬉しい」とも話した。

　久保は恋愛経験のない幽霊・愛助役を演じたが、「最初に幽霊と聞いた時はどんな幽霊だろうって思ったんです。でも、台本を読ませてもらうと、幽霊ではあるけど、決して生きている人と変わらないなって。等身大の女の子らしくできるのが彼女への救いなのかなって思いました」と振り返り、「彼女は幽霊になったことで感情に忠実に生きている。演技する上でもそこを意識しました」と役作りの上でのこだわりなども話す。

　久保は宮城県出身だが、愛助は備後弁を話すという設定。生まれた地域と違う方言での演技についても「いっぱい練習しました」と回顧する。「初めて触れた方言でもあったんですけど、地方でその方言を話されている人に違和感がない感じで演技をできたらいいなと思っていました」と工夫をしたとのこと。壇上では、そんな久保の備後弁を生披露する演出も行われ、久保は劇中、愛助が放ったセリフ「うち、デートがしてみたい」「なに照れとるんよ、自分から言いだしたくせに」などを披露した。

　撮影は主に尾道で行われたそうで、久保は「何よりも空気が美味しかったです。全然違いました。行かないとわからないなというくらい空気が美味しくて、撮影に行き詰まった時も、空気を吸いに行こうって外に出たりしたんです。尾道に助けられました」と話す。一方で、「尾道は坂の多い立地。自転車に乗るシーンがあって、ただ自転車に乗ってあっち行ったりこっち行ったりするシーンを撮ったんですけど、そこは萩原（利久）さんと二人で息を切らしながら乗っていました。大変でした」と大変だったことも振り返っていた。（取材・文：名鹿祥史）

映画『左様なら今晩は』は11月11日より全国公開中