北村匠海、約12年来の盟友・三浦透子にサプライズ花束 初主演作に友情出演
俳優の北村匠海が16日、グランドシネマサンシャイン池袋で行われた映画『そばかす』の完成披露舞台あいさつに登壇。中学生時代にドラマで共演した、三浦透子の単独初主演映画ということから、本作への友情出演を決めたと明かした。この日は、前田敦子、伊藤万理華、坂井真紀、玉田真也監督も参加した。
本作は、恋愛至上主義が蔓延する世の中で、他人に好意を抱いたことのない主人公・蘇畑佳純(三浦)が「自分は何者で、自分の幸せは何なのか」を追い求める人間ドラマ。この日、花束を手にサプライズ登壇した北村は、三浦について「12年ぐらいの仲」と明かすと「学園ドラマ(「鈴木先生」)でクラスメイト役でした。そのときの撮影は(東日本大)震災も挟んでいて、みんなとても距離が近かったんです」と特別な時間をすごした同志であることを明かす。
そのうえで北村は、本作に友情出演した理由を「まずは透子さんの(長編単独)初主演ということがあります」と告白。さらに「あとは、お声がけいただいて脚本を読んだのですが、シンプルに物語が面白かった」と作品自体の魅力にも惹かれたことを明かした。
ただ、サプライズ登場には「こういうの(三浦は)嫌がるんだろうなと思って……」とためらいがあったようだが、三浦は「めちゃめちゃうれしいです」と笑顔。劇中で北村は、三浦演じる主人公・佳純の新しい一歩を後押しする、印象的な役を務めており「共演自体が久々で、どんな関係性で共演できるんだろうなと思っていたんです」と振り返った三浦は「すごく面白くもあり、しっくりときた関係性の役柄でした」と語った。
さらに三浦は「世間で当たり前に享受されている“普通”という価値観になじめなかったり、みんなが当たり前に受け入れることを受け入れられなかったり……という心を拾い上げてくれる作品です」と本作の持つメッセージを述べると「初の主演ということはあまり意識していなかったのですが、人生のなかで自分が大事にしたいなと思えることにしっかりと向き合える作品で主演を務めることができたことは、とてもうれしいです」と笑顔を見せていた。(磯部正和)
映画『そばかす』は12月16日より新宿武蔵野館ほか全国公開