YOSHIKIオーディション、新ボーカル募集へ YOSHIさん遺族の思い受け決断
X JAPAN のYOSHIKIがプロデューサーを務めるオーディション番組「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」は、新バンドのボーカリストに選ばれ、5日にバイク事故で亡くなったYOSHI(本名:佐々木嘉純)さんの遺族の意向を受け、バンドの継続および新規ボーカリストオーディションを開催すると発表した。
同プロジェクトでは、遺族の強い想いを受けてスタッフ間で協議を重ね「バンドの継続」「YOSHIさんが歌っている未完成楽曲の完成」、そしてこれらを形にするための「新しいボーカリストを迎えての前進」をYOSHIKIに提案し、決断に至ったという。
14日には告別式が執り行われ、葬儀会場では、YOSHIさんのボーカルが入った、YOSHIKI作詞・作曲の楽曲が繰り返し流された。YOSHIさんの母親は「YOSHIはYOSHIKIさんのことが大好きで大好きで、これからYOSHIKIさんとは長い付き合いになるんだって、とても喜んでいました。YOSHIというアーティストが、この世の中に伝えたかったことを皆さまと共に引き継いでいければと思っております」と語った。
ボーカルに決定して以降、年内デビューを目指して国内合宿やロサンゼルスでの武者修行を終え、本格的なレコーディングに入る直前だったというYOSHIさん。YOSHIさんの歌唱は1コーラスだけで、曲は未完成のままとなっており、母親は「YOSHIがバンドメンバーと実現を夢見た『世界に通用するバンド』、そして『曲の完成』をYOSHIKIさんと新たなボーカリストと一緒に形にしていただき、そこに魂としてYOSHIを参加させてください。ずっとこのプロジェクトを応援したいと思います」と想いを寄せた。
またYOSHIKIは、YOSHIさんとの思い出を振り返り「先々週、一緒にLAで話したのが最後だった。『YOSHIKIさん、俺絶対に世界とる』というYOSHIくんに『世界とれるよ、とろうね』という会話をした。YOSHIくんはすごくロック。ボーカリストとしての才能もあって、自信があって、純粋な心があって、ファッションセンスも含めて素晴らしいアーティストだった」と語っている。
ボーカリストオーディションの詳細は後日、オフィシャルサイトやSNSを通じて発表される。(西村重人)