マルチバース×カンフーの融合が人類を救う!A24最新作2023年3月3日公開決定
『ミッドサマー』『ムーンライト』などの気鋭スタジオ・A24の最新作が、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(通称:エブエブ)の邦題で、2023年3月3日に全国公開されることが決定し、主演のミシェル・ヨーと『グーニーズ』などのキー・ホイ・クァンのアクションを収めた特報映像と日本版キービジュアルが公開された。IMAXでも同時上映される。
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』特報
本作は、全世界興行収入1億ドル(約145億円・1ドル145円計算)を突破し、アカデミー賞ノミネート作を連発するA24史上最大のヒットを記録している話題作。優柔不断の夫や反抗期の娘に囲まれながら、破産寸前のコインランドリーを経営する女性が、税金の申告に責め立てられる最中、突如として並行世界(マルチバース)に連れて行かれ、救世主へと覚醒。カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、全人類の命運を掛けた壮大な闘いに挑む。
特報映像では、どん底の生活からマルチバースへジャンプした主人公のエヴリン(ミシェル・ヨー)が、超高速で七変化。別人のようにたくましくなった夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァン)から、「僕は君の夫じゃない。別の宇宙(ユニバース)から来た“僕”だ」と告げられた彼女が、マルチバースに蔓延る悪を止められる存在として覚醒し、激しくも華麗なバトルを展開するカットが収められている。元人気子役にして、スタントコーディネイターなど裏方としても活動していた、クァンのアクションにも注目だ。
メガホンを取ったのは、ダニエル・ラドクリフが便利な死体を演じて話題を呼んだ『スイス・アーミー・マン』のダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン監督(通称・ダニエルズ)。「日本のアートは想像力豊かで、遊び心があり、そしてパンクです。日本のアニメや映画を見ていると、ボクらももっとリスクを取ってそして楽しんで作品を作らなくては、という気になります」というダニエルズは、「この映画は多くのアジア映画へのラブレターでもあるのです。日本のアニメ作品やあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています」と語っている。ダニエルズのコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開
日本ファンへの監督コメント
・日本での公開に向けて、どのようなことを期待されていますか?
日本の皆さんにやっとこの映画を観ていただけるので、とても嬉しく思っています。日本のアートは想像力豊かで、遊び心があり、そしてパンクです。日本のアニメや映画を見ていると、ボクらももっとリスクを取ってそして楽しんで作品を作らなくては、という気になります。ボクらは皆さんがこの映画で日本のカルチャーが反映されていることを発見して欲しいと思っています。それと、日本はファンアートや映画のポスターが最高ですよね。いつも楽しませてもらっています。
・この映画を作ろうと思った背景を教えてください。
この映画は、インターネット時代に生きている我々の感情を表現してみました。言葉にはしがたいこのとてつもなく圧倒される感情をとらえて、それを乗り越えていきたいと思いました。始めから、エキサイティングなアイデアが3つありました。
1)バカバカしい闘いを繰り広げる SF・アクション映画
2)21世紀の移民の物語を通して家族愛を描く
3)あまりに多くの別宇宙に行きすぎ、哲学的な思想を探求することになるマルチバースムービー
また、この映画は多くのアジア映画へのラブレターでもあるのです。日本のアニメ作品やあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています。
・日本のファンへのメッセージをお願いします。
ハロー、日本の皆さん!
願わくば、本作の公開を皆さんと一緒に日本でお祝いできたらと思っています。
日本にはまだ一度しか行ったことがありませんが、訪れた街、食べたもの、触れた芸術の全てがとても好きになりました。日本に行く理由を作るのに、また別作品をつくりたいなって思っています!