JO1與那城奨、連ドラ初出演!沖縄の現在描く「連続ドラマW フェンス」
ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」などで知られる脚本家・野木亜紀子の新作オリジナルドラマ「連続ドラマW フェンス」(WOWOW・2023年3月放送・配信)の新たなキャストが発表され、11人組グローバルボーイズグループJO1のリーダーで、グループ初の紅白歌合戦出場も決まった沖縄出身の與那城奨が出演することが決定した。與那城は、初の連続ドラマ出演、初のWOWOWドラマ出演を果たす。
野木が本作で描くのは、2022年に本土復帰50年を迎え、今も世界最大規模の米軍基地を抱える沖縄の現在。WOWOW初主演の松岡茉優と、アフリカ系アメリカにルーツを持ち、2015年にミックスとして初めてミス・ユニバース日本代表に選出された宮本エリアナがダブル主演を務める。
東京から来た雑誌ライター“キー”こと小松綺絵(松岡)と、沖縄で生まれ育ったブラックミックスの女性・大嶺桜(宮本)がバディとなり、ある性的暴行事件の真相を追う。キーは、米兵による性的暴行事件の被害を訴える桜を取材するために沖縄へ向かう。
沖縄県警・渉外警ら隊所属の警察官、伊佐兼史役を青木崇高、桜の元交際相手で米軍基地従業員の仲本颯太役を與那城、キーの上司で「月刊BOWOW(バウワウ)」編集長・東諭吉役を光石研が担う。
また、在沖米軍の海兵隊員ジェイ役をド・ランクザン望、アメリカから来た小児科医・ホリー役をReina、米軍の上官・ハリス役をダンテ・カーヴァー、桜の友人で基地従業員のミッキー役を沖縄在住の芸人でアメリカ人を父に持つミックスのニッキーが務める。
そして、颯太の妹・仲本琉那役を比嘉奈菜子、伊佐の後輩で相棒の警察官・上原光栄役を佐久本宝、ジェイの婚約者・山城実結役を松田るか、伊佐の上司で刑事の平良清巳役を志ぃさー、老人ホームで暮らす桜の祖母・大嶺ヨシ役を吉田妙子と、総勢50人を超える沖縄出身のキャストが出演する。(編集部・梅山富美子)
キャストコメント
■青木崇高
沖縄本土復帰50年を迎えた今年ですが、これほどさまざまな問題を取り扱った“ドラマ”はなかったように思います。完成したこの“ドラマ”が、現在ある複雑に絡み合った問題を解きほぐす何かのきっかけになってくれればと願っています。野木さんの脚本からは演じる上で大きな力をいただきました。撮影で来た久しぶりの沖縄は、やっぱり海も空もキレイでした。
■與那城奨(JO1)
今回“仲本颯太”を演じてみて、改めて沖縄の問題、基地の現状を知ることができました。またこの作品を通して皆さんが、沖縄が今抱えている問題に目を向けてくれたら嬉しいですし、僕自身も、今後ともさらに沖縄について学ぶべきことがたくさんあると感じました。特に、僕も今まで沖縄で過ごしてきた中で見ることのなかった側面などを、今の若い世代、僕と同じ世代の方々に、観て気付いていただけたらなと思います。
■光石研
以前、脚本家の野木さん、北野プロデューサーのコンビ作「フェイクニュース」に出させていただき、サスペンスとエンターテインメントのバランスに、身震いしました。そして今回、野木さん・北野Pコンビに加え、沖縄出身のWOWOW高江洲P、松本佳奈監督、主演に松岡さんと宮本さん! このメンバーを聞いて化学反応が起こらない筈がありません重いテーマを軽やかに。でもしっかりビターな作品に仕上がるのでは。僕自身、出演させてもらうのですが、イチ視聴者として、楽しみで仕方ない! 乞うご期待です。
■比嘉奈菜子
沖縄の至るところにあるフェンス、授業中に窓から見えるオスプレイ、洋楽を爆音で流し走るYナンバーの車、私は幼いころからそれが当たり前の光景として育ちました。「沖縄ってパスポートいるんでしょ?」って東京の友だちにふざけて言われた言葉。自分でもなんでかわからないけど、すごく嫌でした。沖縄本土復帰、50周年。私が今まで目を背けてきた沖縄の影の部分、その数の多さにこの作品を通して何度も気付かされ辛くなり引きちぎられる思いでこの作品に向き合っています。“沖縄”の問題だけじゃない、差別、偏見、いじめ、性的暴力、誹謗中傷、誰もが一度はなくなってほしいと考えたことがあるはずです。今この時代だからこそ多くの人に観てほしい、届けたい。沖縄のフェンスを通して今“何か”に悩んでるあなたに、少しでもその“何か”に対して前を向いて、向き合えるメッセージを伝えていきたいです。
■吉田妙子
沖縄に真正面から向き合ってくださったプロデューサー、脚本家さん、皆さんに感謝いたします。私事ですが、私の娘は米軍人と結婚し、今、娘と孫たちはアメリカに住んでいます。孫たちのことを思うと、桜の気持ちが痛いほどわかります。沖縄のこと、桜のことを考えて、一生懸命、演じさせてもらいました。