岡田准一×綾野剛、初の本格共演!韓国映画『最後まで行く』藤井道人がリメイク
2014年に公開された韓国映画『最後まで行く』が岡田准一主演でリメイクされることが明らかになった。共演に綾野剛を迎え、監督を藤井道人が務める。
『最後まで行く』は、一つの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュンが主演した同作は、韓国で観客動員345万人のヒットを記録し、第67回カンヌ国際映画祭の監督週間招待作品にも選出された。中国やフランス、フィリピンでリメイクされており、フランス版リメイクの『レストレス』は今年2月からNetflixで配信されている。
今回、日本でもリメイクが決定したことが発表。今年は暴力団に潜入した元警官を演じた『ヘルドッグス』も話題を呼んだ岡田准一が主演を務め、藤井監督と初めてタッグを組む。ある事故を発端に次々と悪魔のような災難が降りかかる刑事の工藤を演じる。
共演する綾野剛は『ヤクザと家族 The Family』(2021)、ドラマ「アバランチ」、Netflixシリーズ「新聞記者」(2022)といった藤井監督作品に出演してきた。今回は岡田ふんする工藤を追う冷徹な監察官の矢崎を演じる。岡田とは2010年公開の映画『SP THE MOTION PICTURE 野望篇』で1シーンのみの共演があるが、本格的な共演は初めて。二人が織りなす、負の連鎖で陰謀に巻き込まれていく刑事と、それを追う謎の監察官が織りなす96時間の物語に期待が高まる。
監督の藤井は『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめとする映画賞を受賞し、その後も『宇宙でいちばんあかるい屋根』『ヤクザと家族 The Family』『余命10年』などを発表。『余命10年』は興行収入30億円を突破し、大ヒットを記録したことも記憶に新しい。来年には横浜流星主演の『ヴィレッジ』の公開も控える。脚本を藤井監督と『22年目の告白-私が殺人犯です-』などの平田研也が手掛ける。
撮影は今年1月から2月にかけて行われ、今年の年末にも敢行される予定。完成は2023年3月の予定で、劇場公開は5月19日になる。(編集部・大内啓輔)
コメント全文
・岡田准一
藤井監督とスタッフ、そして綾野剛さんと過ごした撮影期間は、ものづくりの情熱に震える最高の時間でした。綾野剛さんに追い詰められていく人物を演じるのは、今までの映画人生の中で一番エネルギーを使いました。日本映画界の希望、藤井監督が織りなす最後まで加速するストーリーを是非ご覧いただきたいです。
・綾野剛
藤井組の新たな作品に参加出来たこと、その撮影の日々は本当に幸せでした。藤井さんはカメレオン監督。常にジャンルレスであって、挑戦への熱量を絶やさない。まだ見たことのない、見せたことのない役の生き方を探求し提示し一緒に走ってくださいます。僕の知らない僕をいつも見つけてくれる無二の監督です。そしてひとつの目標であった岡田准一さんとの共演。対峙し続ける関係ですが、僕のその想いが溢れてしまわないか、調整に苦労しました。ずっと見ていたくなる。これは役の矢崎にも通ずる良い影響をもたらしてくれました。嵐のように変化を恐れないこの組の熱意は、総合芸術である事の大切さをいつも更新させてくれます。ただひたすらかっこいいチームに乗せられて、志高き各部署のスタッフと共に最後まで生き切りました。是非劇場で目撃ください。
・藤井道人(監督・脚本)
小学生の時から憧れだった岡田准一さんとの仕事は、自分にとって忘れられない最高にエキサイティングな時間でした。映画に向き合う姿勢、キャスト、スタッフへの気配り、クリエイティブな発想の全てがこれからの自分の映画制作の糧になりました。そして、戦友の綾野剛さんも参加してくれて、自分でもびっくりするくらい面白い映画が出来ました。1秒も飽きることない、ノンストップエンターテイメントに仕上がっていると思います。そして、新境地の岡田准一さん、綾野剛さんが撮れたと思っています。是非、公開を楽しみにしていてください。韓国で本作のオリジナル映画を作ったキム・ソンフン監督に敬意をこめて。
・西村信次郎(プロデューサー)
不幸、不都合、不条理、不運の連鎖と忖度が一気に押し寄せてきたら……不器用でいきあたりばったり。ドキドキしながらハラハラしながらドタバタしながら何とかしないといけない。上手くいかずさらに困難に陥る。情けないけど可笑しくて愛すべき役をお願いできるのは岡田准一さんしかいませんでした。岡田さん最高です。立場が違う役の綾野剛さんも(ネタバレできませんが)また最高です。藤井道人監督の新たな最高傑作です。