『アバター』クリーチャー作成が寄付につながる 海を守る参加型キャンペーン開始
ジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(12月16日全国公開)の主な舞台となる海にちなんだ、海洋生物保護に100万ドルの寄付を目指す、参加型キャンペーン「Keep Our Oceans Amazing」(わたしたちの素晴らしい海を未来に残そう)がスタート。シガーニー・ウィーバーらキャスト陣が協力を呼びかける特別映像が公開された。
映画『アバター』とディズニーによるこの取り組みは、神秘の星パンドラの海が舞台となる同作にちなみ、土地と水域の保護に取り組む、世界的な自然保護団体ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)へ、最大100万ドル(約1億4,500万円)の寄付を目指すもの。『アバター』をモチーフにした海洋生物を作る事ができるオンラインコンテンツ「バーチャル・パンドラ・オーシャン」で、ユーザーが自分だけのクリーチャーを1体作成するごとに、TNCへ5ドル(725円)が寄付される。(1ドル145円計算)
TNCは、海洋生物とその生息地を保護する活動に取り組んでおり、今回は特に、パンドラの海洋生物とも共通点を持つという、ベルーガ、シロナガスクジラ、ジンベイザメ、タイマイ、マナティー、マンタ、ブダイ、スタグホーンコーラル、アシカ、マングローブの10種類の危機に瀕する生物にフィーチャー。2030年までに海洋生物の10%を保護するというTNCの目標達成を支援する。
『アビス』(1989)、『タイタニック』(1997)など、海を舞台にしたヒット作を手掛け、海洋生物のドキュメンタリーを製作、マリアナ海溝底部探査に成功した探検家でもあるキャメロン監督。そのインスピレーションの源ともいえる海を守る試みについて、長年の製作パートナーでプロデューサーのジョン・ランドーは、次のようにコメントしている。「《アバターの精神》は、私たちはいつも、全ての人、そして地球と常に繋がっているということ。だからこそ誰もが周囲の人々や環境へプラスの影響を与える責任がある。『Keep Our Oceans Amazing』のキャンペーンは、世界中のファンと一緒にこの責任を全うするための最高の方法なんだ」
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、キャメロン監督が脚本・製作・共同編集を務め、革命的な3D映像でも話題を呼んだアドベンチャー大作『アバター』の続編。貴重な鉱物を秘めた星パンドラに降り立った元海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)が、人間と先住民族ナヴィとの抗争に巻き込まれるさまを描いた前作から10年、人類に反旗を翻したジェイクとナヴィ族の女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)の間に生まれた子供たちが登場し、パンドラの海の世界が主な舞台となる。(編集部・入倉功一)