東京に来夏オープンのハリポタ施設、ロンドン版よりもっと大規模に!責任者が語る
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」がいよいよ2023年夏、東京・練馬区のとしまえん跡地にオープンする。本施設は、2012年の開業以来、映画『ハリー・ポッター』シリーズの制作の裏側を体験できるウォークスルー型のエンターテインメント施設として人気を博して1,600万人以上が来場、いまだに予約困難なイギリスの「スタジオツアーロンドン」の東京版だ。「スタジオツアーロンドン」の構想から関わり、「スタジオツアー東京」の責任者でもあるワーナー ブラザース ワールドワイドスタジオツアー&リテイルのエグゼクティブ・バイスプレジデント、サラ・ルーツ氏が、同社の一大プロジェクトである東京版の展望を語った。
【動画】ファン感涙もの!「ワーナー ブラザース スタジオツアーロンドン - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」に潜入
ホグワーツ魔法魔術学校の大広間、9と3/4番線のホグワーツ特急、ダイアゴン横丁、ダンブルドアの校長室、グリフィンドール寮をはじめとした『ハリー・ポッター』シリーズで使われた細部までこだわり抜かれたセットの数々、小道具、衣装を展示し、実際に『ハリー・ポッター』シリーズの世界に足を踏み入れた気分になれるだけでなく、魔法の世界がどのように作られたか、その制作の裏側も深く知ることができるとして、ハリポタファンの聖地となっている「スタジオツアーロンドン」。その成功を受けて慎重に検討を重ねた結果、世界2か所目の地として白羽の矢が立ったのが東京だ。
「日本は、わたしたちにとって完璧なロケーションでした。なぜなら、日本のハリー・ポッターファンの多さは世界でも群を抜いています。『スタジオツアー』はファンのホームなので、ファンがいることが第一でした。また、アジアにはこのようなツアーがまだ存在していなかったこともチャンスでした。その上、日本、東京は人口が多く、外国からの観光客も多い。実際イギリスにも、このツアーを目的に外国から観光客がやって来るのです。なのでわたしたちはこの施設が、海外の人々を日本に呼び寄せるものにできればとも思っています」
「スタジオツアーロンドン」を10年運営する中でファンが実際に何を求めているのかを学び、それに基づいて新たなセットを建てたり、撮影スポットやスタッフとファンの交流を増やしたりしてきたというルーツ氏。東京版ではさらなる「変革」をするといい、「例えば、撮影スポットをさらに増やし、もっとインタラクティブにします。ホグワーツの動く階段のエリアでは、肖像画の前で自分たちの姿を撮影すると、実際に動く肖像画になれるようなインタラクティブな体験ができます」とローカライズしていると明かす。
展示されるセットや小道具が「スタジオツアー東京」のために新たに作られたものであることも、東京ならではの利点になるという。「セットをより頑丈にすることができたので、人々はセットの数々にもっと近づくことができるし、いくつかのセットには実際に足を踏み入れることもできます。ただ、再現されたものと言っても、オリジナルのフィルムメイカーたちが手掛けているので、クオリティーはロンドンにあるものと全く同じなんです」
「スタジオツアー東京」のためのセットはオリジナルのクルーたちによって再びロンドンで制作され、船で東京へ送られて、ちょうど今、荷がほどかれているところだ。「例えば、ダンブルドアの校長室だったら、グリフィンドールの剣、組み分け帽子などここ(スタジオツアーロンドン)にある全ての素晴らしいものが、東京でも見られます。全ての本の表紙は手書きで、キャビネットに収納された何百本という記憶の瓶は、その小さなガラスの一つ一つに装飾が施されていて、ラベルは手書きです。なので日本版も、ディテールは完全に完璧なんです」と新たに制作された小道具のクオリティーの高さに自信を見せた。
「スタジオツアー東京」は約9万平方メートル(東京ドーム2個分)の広大な敷地に建つとあって、ルーツ氏は「東京のスタジオツアーは、ロンドンでのツアーより大規模になります」と断言する。「より多くのセットがあり、それにこれはまだ言えないのですが、全く新しい体験も準備しています。とてもエキサイティングなものになるでしょう」。初めて「スタジオツアー」を東京で体験することになる人々はもちろんのこと、「スタジオツアーロンドン」を体験済みのファンも大いに楽しめる施設になるのは間違いなさそうだ。(編集部・市川遥)
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」は2023年夏、としまえん跡地にオープン 施設は事前予約制