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井上雄彦、変化した視点で描く「SLAM DUNK」新作映画を語る公式インタビュー公開

『THE FIRST SLAM DUNK』井上雄彦描き下ろしポスタービジュアル
『THE FIRST SLAM DUNK』井上雄彦描き下ろしポスタービジュアル - (C) I.T.PLANNING,INC. (C) 2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

 アニメーション映画『THE FIRST SLAM DUNK』(12月3日全国公開)で監督・脚本を務めた原作者・井上雄彦が、2日にオフィシャルサイトに掲載されたインタビュー内で、映画化を決断した理由と共に、新作に込めた思いを語っている。

【動画】『THE FIRST SLAM DUNK』30秒CM映像

 前後編の前半となるインタビューで井上は、マンガ家を目指すようになってからの独学の日々や、「カメレオンジェイル」「バガボンド」といった連載作品の思い出に触れながら、「SLAM DUNK」が映画化に至った経緯を説明。当初は「そういうお話はよくいただくんですけど、あまりやりたくはなかったですね、最初は」と乗り気ではなかったと明かす。

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 しかし、松井俊之プロデューサーは「映像企画書やパイロットを何度も作って」、企画を持ち掛けたといい、熱意に押された井上は映画化を快諾した。「こんなに何回も作ってこられるんだという、熱意に押された。そういう部分は間違いなくあると思います」

 また「SLAM DUNK」に対して「やり切ったという気持ちが大きいんですけど、その一方で悲しませた、そういう人もいたなっていう気持ちがあった」といい、「SLAM DUNK 10 DAYS AFTER」といった連載終了後の取り組みに触れながら「何か新しく描くことでちょっとでも喜んでもらいたいというのがあって。その都度、喜んでくれる顔を見てきたので。喜んでもらえるのであれば、という気持ちがあったと思います」とファンへの思いもあったと明かしている。

 「SLAM DUNK」を描いていた20代を「マンガ家としても描けば描くほどうまくなっていく、そういう時期なんですよね」と振り返った井上は、当時の「ずっと右肩上がりの一直線」だった価値観と、「無限の可能性がある主人公」の物語がハマったのではないかと述懐する。

 しかし、それから26年が経ち「自分の中でも視点が、価値観がだいぶ変わったというか……増えたんですね。痛みだったり、うまくいかないこともいっぱいあるよなって、みんなそうだと思うけど自分も経験して。痛みを抱えていてとか、痛みを乗り越えてとか、そういう存在の視点で描きたかったんです」と告白した井上は、「みんなそうじゃないですか。無限の可能性を秘めている人ばかりじゃないので。みんな痛みと共に生きている。そういう視点で今の自分だったら描けるんじゃないかなと。そういうところにスポットを当てたい、フォーカスしたい。自分が関わるならそういう視点でやりたいというのがありました」と語っている。

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 「SLAM DUNK」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1990年から1996年まで連載されたバスケットボール漫画。高校バスケを題材に、湘北高校バスケ部に入部した破天荒な初心者・桜木花道が、チームメイト・流川楓との衝突や、強豪たちとの試合を通して、急速に才能を開花させていく姿が描かれる。新作映画では、主要メンバーとなる5名のボイスキャストとして、PG(ポイントガード)宮城リョータ役を仲村宗悟、SG(シューティングガード)三井寿役を笠間淳、SF(スモールフォワード)流川楓役を神尾晋一郎、PF(パワーフォワード)桜木花道役を木村昴、C(センター)赤木剛憲役を三宅健太が担当する。(編集部・入倉功一)

映画『THE FIRST SLAM DUNK』CM30秒 試合開始まであと1日【2022.12.3 公開】 » 動画の詳細
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