『グリーンブック』出演俳優、NY路上で遺体で発見 映画モデルの息子
第91回アカデミー賞で作品賞など3部門で受賞した映画『グリーンブック』(2018)に出演したフランク・ヴァレロンガ・Jr.さんが、先月下旬に米ニューヨーク・ブロンクスの路上で倒れているところを発見され、死亡が確認されたとTMZ.comほか各メディアが報じた。60歳だった。
ニューヨーク市警が同サイトに明かしたところでは、先月28日の早朝、意識不明の男性が倒れているとの通報を受けた警察官が路上で遺体を発見、後にフランクさんと確認されたという。正式な死因は特定中だが、New York Times によると、スティーヴン・スミスという男が死体隠匿や自動車窃盗などの容疑で逮捕、起訴されており、スミスは自分は何もしておらず、フランクさんが薬物の過剰摂取で亡くなったと証言しているという。
告訴状には、スミスが車からフランクさんを引きずり出して路上に置き去ったと記されているといい、New York Daily News によると、その車はフランクさんの兄弟であるニック・ヴァレロンガ名義で映画の撮影用にリースされたものだったという。
フランクさんは、2013年に亡くなった、『グッドフェローズ』『フェイク』などに出演した俳優トニー・リップさんの息子で、黒人ピアニストのドン・シャーリー(マハーシャラ・アリ)と彼に雇われた白人の運転手兼ボディガード(ヴィゴ・モーテンセン)の旅を描いた『グリーンブック』は、トニーさんの実話がベースになっている。ニックは脚本とプロデューサーとして参加しており、フランクさんは自分のおじにあたるルディ・ヴァレロンガ役で出演していた。(西村重人)