「リッチマン、プアウーマン」スリランカで放送へ!国交樹立70周年記念ドラマに
小栗旬と石原さとみが共演したフジテレビ系のドラマ「リッチマン、プアウーマン」が、2023年2月以降にスリランカの公共放送SLRC(スリランカテレビ放送協会)で放送されることが決定した。
日本とスリランカが外交関係を樹立してから70周年となる記念の年となる2022年。現地スリランカでは数多くの記念イベントが行われている。そんななか、在スリランカ日本大使館のサポートや、番組スポンサーになった現地企業GSDA(Global Skills Development Academy)などの協力もあり、「リッチマン、プアウーマン」が日・スリランカ外交関係樹立70周年記念ドラマとして選ばれた。SLRCは、すでに翻訳作業を終え、12月中旬からは吹き替えのアフレコを始める予定で、放送に向けた準備が急ピッチで進められているという。
「リッチマン、プアウーマン」は、ビリオネアのIT企業社長(小栗)と、就職先が見つからない東大生(石原)というまるで異なる2人の恋を描いたラブストーリー。2012年7月クールに月9枠で放送され、世帯平均視聴率(全11回)で12.4%を獲得したヒット作品だ。
大多亮(フジテレビ専務取締役)は、「日本とスリランカの大きな節目を祝う記念ドラマとして、弊社の人気ドラマ『リッチマン、プアウーマン』が選ばれ、スリランカの公共放送で初めて放送されることになったことを大変うれしく思っています。スリランカではこの度、日本語を義務教育で学ぶ言語の一つに取り入れることを決めたと聞いていますので、今後、日本のドラマがもっとスリランカで放送されるようになればいいと期待しています」と語っている。
また、SLRC会長のW. B. Ganegalaは、「SLRCは今年で創立40周年を迎えますが、この同じ年に、日本とスリランカの外交関係樹立70周年を迎えることを記念して、フジテレビの人気ドラマを放送できることになり、このようなコメントを送る機会をいただけたことを大変うれしく思っております。SLRCは、日本政府からの三つの無償援助プロジェクトの下、1982年2月15日に設立され、1986年にスタジオと送信設備を拡張し、1998年にはデジタル技術を使ってオリジナルの設備のほとんどを修復しました。人気テレビドラマ『リッチマン、プアウーマン』をSLRCに提供してくださったフジテレビと在スリランカ日本大使館には大変感謝しております。このテレビシリーズがSLRCの視聴者の間で人気を博すのは間違いないと確信しています。我々は今後もフジテレビおよび日本大使館と緊密に協力していけることを楽しみにしています」とコメントを寄せている。
水越英明(駐スリランカ日本国特命全権大使)は、「日本で大きな人気を博したドラマ『リッチマン、プアウーマン』のスリランカ放映が決定されたことをお喜び申し上げるとともに、放映に向けてご努力されたフジテレビ及びSLRCに深く感謝申し上げます。私も大変楽しく最後まで視聴しましたが、このドラマは、先進的なIT企業を舞台にした若い社長と就職活動に苦労する女子大生の恋物語を通じて、今の日本の若者世代の世相を見事に描き出しています。現在厳しい経済危機にあるスリランカでは若者たちの間に日本語学習、日本留学そしてIT業界を始めとした日本での就職に大きな関心が集まっています。そういう中でこのドラマの放映でスリランカにおける日本への関心や日本語学習意欲が一層広がることが期待されます。日本・スリランカ外交関係樹立70周年にあたる本年、このようなすばらしい決定が行われたことに改めて感謝いたします」と語っている。(編集部・梅山富美子)