藤岡弘、「仮面ライダーは永遠なり!」石ノ森章太郎の魂を後輩に継承
特撮ドラマ「仮面ライダー」で主人公・本郷猛/仮面ライダー1号を演じた藤岡弘、が22日、都内で行われた「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展」のオープニングセレモニーに、簡秀吉(仮面ライダーギーツ/浮世英寿役)、前田拳太郎(仮面ライダーリバイ/五十嵐一輝役)と出席し、後輩ライダーへヒーローの心構えを伝授した。
明日23日より池袋・サンシャインシティ展示ホールAにて開催される「THE仮面ライダー展」。この日は、レジェンドアンバサダーの藤岡、東京会場のスペシャルアンバサダーを務める簡と前田に加えて、仮面ライダー1号から仮面ライダーギーツまでの昭和・平成・令和ライダー総勢38名が勢ぞろいした。
藤岡は「偉大なる原作者・石ノ森章太郎先生が生み出した仮面ライダーが誕生してから50年。時を経て、歴史を積み上げた全仮面ライダーがここに集まりましたこと、大変喜ばしく思っております。仮面ライダーをこよなく愛する方、また仮面ライダーに関わった多くのスタッフ、俳優の皆さんとともに、その思いをひとつにして感無量でございます」と晴れやかにあいさつ。
実際に展覧会を見て回ったという藤岡は、「50年という歴史。仮面ライダー展で。思い出深い、懐かしい、いろんなものが流れてきました」と力強く語ると、「仮面ライダーの歴史がこれほどまでに続いてきたのは、仮面ライダーをこよなく愛する皆さんのお力によって、そのご苦労によって、現在も続いているんだなと思い、感動とともに胸が熱くなりました。ただただ感謝の言葉しか出てきません」としみじみ。
令和シリーズで仮面ライダーに変身する前田と簡に対しては、「昭和、平成、令和とつながってきたこの仮面ライダー。ヒーローの存在とは、愛と夢と勇気を世界中の子どもたちに届ける使命と責任、そして子どもたちに与える影響力も計り知れないものがあります。子どもたちは未来の宝、未来を作る大きな希望の星。その思いを胸に、戦っていただきたい」とメッセージを送る。
さらに「石ノ森先生が監督した(第84話)イソギンジャガー回の撮影時に、『藤岡くん、仮面ライダーは永遠なんだよ』と一言おっしゃられた言葉を思い出します」と続けた藤岡は、「その思いが今でも心に響き、心に染みついております。その思いを持ってこれからも挑戦し続け、多くの子どもたちに夢と勇気と希望を与えてください。それがわたしの願いです」と若きライダーへその魂を伝授した。
藤岡から魂のメッセージを受け取った前田は、「僕も小さい頃に仮面ライダーに憧れて、ヒーローを目指すようになったので、これからまた僕が今の子どもたちに夢を与え続けられたら」と決意を新たにすると、簡も「僕たちは今も絶賛撮影中なのですが、藤岡さんの言葉を聞いて、子どもたちに夢を与えられるように頑張っていこうと思いました」と気持ちを引き締める。そして、藤岡は総勢38人の仮面ライダーと若き主人公たちと共に立ち、「仮面ライダーは永遠なり!」と高らかに宣言した。(取材・文:壬生智裕)
「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展」は12月23日から2023年1月15日まで池袋・サンシャインシティ展示ホールAにて開催