芦田愛菜“神様”との対面に緊張…
芦田愛菜が22日、都内で行われたアニメーション映画『かがみの孤城』(12月23日公開)の公開前夜祭舞台あいさつに登壇し、“神様”との対面に緊張する姿を見せた。この日は、同じく声優を務めた當真あみ、宮崎あおい、原恵一監督、原作者・辻村深月も来場した(※宮崎あおいの「崎」はたつさきが正式表記)。
直木賞作家・辻村による2018年本屋大賞受賞作をアニメ化する本作。学校に居場所を見つけられない少女・こころ(声:當真)は、鏡の中の不思議な世界に迷い込み、6人の中学生たちと出会う。そして、「城に隠された鍵を見つけたらどんな願いでもかなえる」と告げるオオカミさま(声:芦田)の言葉に従い、鍵探しをはじめる。
辻村作品の大ファンの芦田は、「大好きな世界が映画になって、みなさんのもとに届けられる日がもう明日なんだと思うと、すごくうれしくて心が躍ります」と笑顔であいさつ。
本作のオファーを受ける以前に辻村と対談し、「もし、『かがみの孤城』で(芦田が)役をやるなら、オオカミさまがいいな」と言ってもらったという芦田は、「その時は夢のような話だと思っていましたが、今回本当にお話をいただけて、最初は信じられなかったし、すごくうれしかったんですけど、とても好きな作品なので本当にわたしでいいのかな……という気持ちもありました」と、喜びと共に不安があったことも吐露。その中でも「イメージを壊さないように演じていけたら」と思ったそうで、「いつもより気合いがすごく入りました」とアフレコ時を思い返した。
辻村は「オオカミさまはお城の案内人のような立場で、子どもの心と、すべてを知っているような大人びた印象(を持ち)、子どもと大人の“あわいの時間”を生きているようなキャラクター」と説明。そして、「それを今の18歳の芦田さんに演じていただけたことが、とてもうれしく……」と顔をほころばせると、「オオカミさま、本当にお世話になりました。ありがとうございます」と頭を下げた。
その言葉を受けて、芦田は「わたしにとって辻村先生は神様みたいな存在で、初めて本を読ませていただいたときに、どうしてこんなに面白い本を書けるんだろうと感動しました。そんな辻村さんに言っていただけて、とてもうれしいです」と感激。神様の隣に立つ心境を問われると、「内心、気が気……気が気じゃないです。すみません、噛みました」とはにかみ。MCから「珍しいですね。芦田さんが噛むのは」と驚かれると、「やっぱり緊張しますね」と打ち明けて笑った。
本作の一言コメントを求められると、芦田は「味方になってくれるような映画」と発表し、「登場人物たちが頑張る姿を見ると、わたしたちも頑張ろうと勇気をもらいますし、辛さにもがいているような自分も、そのままでいいんだよと受け止めてくれるような温かさがある作品だと感じています」とアピールした。(錦怜那)