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鈴木亮平、マンガ実写化で激変の歴史

実写版「シティーハンター」にも期待 鈴木亮平(2021年8月撮影)
実写版「シティーハンター」にも期待 鈴木亮平(2021年8月撮影)

 昨年12月、北条司の人気マンガ「シティーハンター」がNetflix映画として実写化されることが発表された。主人公・冴羽リョウを俳優の鈴木亮平が演じることも併せて報じられ、SNSでは「期待しかない」「鈴木亮平なら見てみたい」と好意的な意見が相次いだ。こうした高評価は、これまで鈴木が人気マンガやアニメの実写化で圧倒的なパフォーマンスを見せたという背景から来ているものだろう。ここでは視聴者にインパクトを与えた、鈴木のコミック原作の実写化作品を振り返る。

【画像】鈴木亮平が出演したマンガ実写化作品

 以前、インタビューで「僕はすごく不器用なタイプなので、役柄に向き合う時間は人より費やすようにしています」(クランクイン!)と語っていた鈴木。この言葉通り、これまで様々なキャラクターを演じるうえで、過酷な役づくりに挑んできた。

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 なかでも、非日常的な世界を題材にしたマンガやアニメの実写化には、並々ならぬ役への向き合い方が垣間見える。それが如実に表れたのが2013年だ。この年の4月に公開された『HK/変態仮面』で鈴木は、主人公・色丞狂介を演じた。

 本作は、1992年に「週刊少年ジャンプ」で連載されたあんど慶周によるギャグマンガをヒットメーカー福田雄一監督が実写映画化。色丞狂介は、拳法部に所属しているものの、喧嘩にはめっぽう弱いというヘタレだが、ひとたび女性のパンティを被ると圧倒的な強さを見せるという、まさに二次元ならではのキャラクターだ。

 そんな狂介を鈴木は「脂肪と筋肉を増やして、そこからトレーニングで脂肪だけ落とすという、ボディービルダーのような鍛え方をしました」(シネマトゥデイ)という圧倒的な肉体で表現。パンティを被り、ほぼ全裸で振り向くキービジュアルに度肝を抜かれたファンは多かったのではないだろうか。

 さらにその年の8月には実写版映画『ガッチャマン』が公開され、鈴木は怪力・中西竜を演じ、10月から放送されたドラマ「彼岸島」では、白石隼也演じる主人公・宮本明の兄・篤にふんし、作品は2016年に「彼岸島 Love is over」として再度ドラマ化、同年『彼岸島 デラックス』として映画化される人気シリーズになった。本シリーズでは丸眼鏡に丸太を抱えた篤のビジュアルは「完成度が高すぎる」と大きな話題となった。インタビューで鈴木は「僕は自分が『できるのかな』って不安になる仕事の方が燃えるし、そういう役柄を選んでしまいがち」(GYAO!)と語っているように「これは無理だろう」と視聴者が思えば思うほど、闘志に火がつくようだ。

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 その後も、鈴木の闘志を燃やす作品が続く。原作・河原和音、作画・アルコによる少女マンガを実写映画化した『俺物語!!』(2015年10月公開)では、永野芽郁演じる女子高生・大和凛子に恋する一直線で不器用な高校生・剛田猛男を好演。猛男のマンガでのキャラクター像は、推定身長2メートル、体重120キロという現実離れした、まさに猛者と言えるような男。

 そんななか鈴木は、普段の体格の良さに輪をかけたようなガタイでスクリーンに登場。視聴者が「おー猛男だ!」と声が出そうになるほどのインパクトを与えると、最後までマンガチックなキャラクターをリアリティーいっぱいに演じ切った。

 この年の4月~7月まで放送されていた連続ドラマ「天皇の料理番」で演じた秋山周太郎が、病におかされていく役で、劇中にどんどんやせ細っていく姿を見せたばかりだったので、その役とのギャップに驚くファンも多かったのではないだろうか。のちの報道で「天皇の料理番」の撮影後に『俺物語!!』の撮影に入り、20キロ痩せた体重を、実に30キロ増量をしたということが明かされると、鈴木の役者魂を称賛する声が相次いだ。「『できるのかな』って不安になる仕事の方が燃える」という言葉を地で行くようなエピソードだ。

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 2017年には、国民的アニメで知られる人気マンガ「ルパン三世」の人気キャラクターである銭形警部を主人公にした実写ドラマ「銭形警部」で主演を務めた。このときも鈴木は誰もが知る銭形警部を演じるうえで、大きなプレッシャーと悩みがあったことを明かしていたが、果敢に挑み視聴者の称賛を得た。

 そんな鈴木だからこそ、「シティーハンター」で冴羽リョウ役を演じると報じられたとき、ポジティブな意見が多く見受けられたのも納得ができる。2019年にはフランスのフィリップ・ラショー監督が『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』というタイトルで実写映画化し、作品愛あふれる出来栄えにファンからも称賛を浴びた。佐藤祐市監督のもと、チームジャパンがどのような『シティーハンター』を作り出すのか。配信は2024年とまだ先だが、鈴木の作り出す冴羽リョウに期待するファンは多いだろう。(文・磯部正和)

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