『インディ・ジョーンズ』元子役、 ゴールデン・グローブ賞を初受賞!
第80回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が現地時間10日に米ロサンゼルスで行われ、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』『グーニーズ』などで人気子役として活躍したキー・ホイ・クァンが、最新作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で助演男優賞を初受賞した。
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ベトナム・サイゴン生まれのクァンは、1984年にスティーヴン・スピルバーグ監督の『魔宮の伝説』で子役デビュー。『グーニーズ』(1985)のデータ役でも人気を博した。大学卒業後はスタントコーディネーターとして『ザ・ワン』(2001)に参加するなど、スタッフとして映画作りに関わっていたが、2021年にNetflix映画『オハナ』に出演。マーベルドラマ「ロキ」シーズン2への参加も決定しており、俳優としての活動も活発になっている。
会場には『フェイブルマンズ』で監督賞にノミネートされているスピルバーグ監督もおり、クァンは「わたしは、どこから来たのか、そして誰が最初にチャンスを与えてくれたのかを決して忘れず、いつも覚えているようにと育てられました。今夜、スティーヴン・スピルバーグと会うことができてとてもうれしいです。スティーヴン、ありがとう」とスピーチした。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(3月3日公開)は、『ミッドサマー』などの気鋭スタジオ・A24が手掛けたSFアドベンチャー。破産寸前のコインランドリーを経営する主人公エブリン(ミシェル・ヨー)が、突如として並行世界(マルチバース)の救世主として覚醒、カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、全人類の命運を掛けた闘いに挑む。
クァンは、エブリンの夫ウェイモンド役で、気の弱い夫から全く別人の頼れるヒーローへと豹変する難役をこなし、キレッキレのアクションも披露。ニューヨーク映画批評家協会賞やロサンゼルス映画批評家協会賞でも助演男優賞に輝き、今回の受賞で、アカデミー賞に大きな弾みをつける結果となった。同部門ではそのほか『イニシェリン島の精霊』のブレンダン・グリーソンとバリー・キオガン、『バビロン』のブラッド・ピット、『グッド・ナース』のエディ・レッドメインがノミネートされていた。(編集部・入倉功一)