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どうする家康:杉野遥亮「時代劇に苦手意識あった」 初大河で徳川四天王・榊原康政役

第2回から登場する榊原康政(杉野遥亮)
第2回から登場する榊原康政(杉野遥亮) - (C)NHK

 松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合ほか)で、徳川家康を支えた側近「徳川四天王」の一人として知られる榊原康政を演じる杉野遥亮。初登場となる第2回「兎と狼」の放送を前に、大河ドラマ初出演の心境や座長・松本潤率いる現場の様子を語った。これまで時代劇に苦手意識があったという杉野だが、「『こういうふうに歴史に触れられたら、もっと歴史を好きになれただろうな』と思うような台本」と脚本の魅力に触れ、「みんなが大河ドラマに出たいと思う理由が、やっとわかりました」とも話している。

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 本作は、徳川家康の生涯を「コンフィデンスマンJP」シリーズや映画『レジェンド&バタフライ』(1月27日公開)などの脚本家・古沢良太が描く物語。三河の田舎大名だった家康(松本潤)がさまざまな重責を負い、選択を迫られながら歩みを進めていく。杉野演じる榊原康政(さかきばら・やすまさ)は、家康に仕え重用された4人の戦国武将の一人で、酒井忠次、本多忠勝、井伊直政に並ぶ人物。

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 杉野は、時代劇ではこれまで映画『居眠り磐音』(2019)やドラマ「さぶ」(2020)などに出演。大河ドラマの出演は本作が初となるが、オファー時の心境について、杉野は「俳優という仕事をやっているからには、“大河ドラマ”は、一度は出たいと思う、そういう作品だとわかっているんですが、自分は正直、時代劇というものに苦手意識があったんです。 歴史に詳しくないので、台本を読むのにすら苦労するんです。でも、今回の台本を読んだ時、すごく面白いと思えました。『こういうふうに歴史に触れられたら、もっと歴史を好きになれただろうな』と思うような台本ですし、いただいた企画書もすごくキラキラしていて楽しそうだったんです。『その世界の一部になれるならうれしいな』という気持ちで、引き受けさせていただきました」と振り返る。

 実際に撮影が始まると「みんなが大河ドラマに出たいと思う理由が、やっとわかりました」と杉野。「美術セットとか、むちゃ くちゃすごいんです! スタジオに池があるなんて、僕は初めての経験でしたし、僕が美術部だったら NHKで働きたいと思うくらいです。馬術の稽古や所作にもたくさん時間をいただいて、いろいろなものをもらえている気がしてうれしいです」と、大河ならではの現場に魅了された様子。

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 主演の松本とも初共演となるが、現場の雰囲気について「にぎやかだなって思います。僕は切り替えが下手で、不器用なところもあるので、わりとしゃべらずにいるほうですけれど、ふとしたときにコミュニケーションをとれるんです。撮影の合間、殿(松本潤さん)が写真を撮ってくれたり…、そういう小さな時間で、気持ちが楽になる瞬間があります」と場を和ませる松本の人柄にも触れる。

 演じる榊原を「マイペース」と評する杉野。「最初はなかなか人物像がつかめなかったんですが、今はすごく面白いなと思ってやってい ます。『殿に忠義を尽くす』ということに関しても、あくまで自分のペースで接するし、自分の気持ちを押し殺すこともしない。実はわりとひょうきんなところもあって、とにかくマイペース。マイペースって、良い意味も悪い意味もあるから、時に生意気に見えることもあるし、特に最初のころは実際生意気なんですけれど(笑)、その根っこには、自分の物差しがちゃんとある。自分をしっかり持っているから、周りに影響されないというか。人や物事を『自分の目で見て、自分で感じられる人』なのかなと。演じるにあたっても、最初は迷っていたけれど、『大事なのはその瞬間、その瞬間、どんな気持ちでセリフを言えるか』というところに立ち返れてきた気がします」と着実に役をつかんでいるようだ。(編集部・石井百合子)

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