中村倫也が宇宙人役でコメディー主演 伊藤沙莉、日村勇紀、柄本時生と4兄弟『宇宙人のあいつ』5月19日公開
中村倫也が宇宙人役で主演を務める映画『宇宙人のあいつ』が5月19日に公開されることが決定し、超特報映像が公開された。とある一家の次男に23年もの間なりすましてきたワケありの宇宙人(中村)が、地球を離れるまでの残された3日間の中で人間としてやり残したことに奮闘するコメディー。4兄妹の長女に伊藤沙莉、長男にお笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀、三男に柄本時生がふんする。監督は、ドラマ「荒川アンダー ザ ブリッジ」(2011)や映画『ステップ』(2020)などの飯塚健。撮影は昨年3月から4月にかけて高知でオールロケが行われた。
飯塚監督がオリジナル脚本を手掛けた本作。中村が演じるのは、人間の生態を調査しに土星から来た宇宙人。真田家4兄妹の次男・日出男になりすまし、長男・夢二(日村)、長女・想乃(伊藤)、三男・詩文(柄本)と暮らしていた。家族というものがわからない日出男は兄・夢二に「兄ちゃん、家族って何?」と尋ねると、「自分よりも、大切なものがあるってこと」と教わる。家族のさまざまな問題が起こるなか、日出男が地球を離れる日が近づく。
中村は、本作に「スペイスィーなファミリーの、クレイジーな高知ィの映画が完成しました。一体これはなんというジャンルなのか…。非常に宣伝が難しい作品ですが、とりあえず土星人と牛タンが出てきます。昔からの繋がりと、新しく生まれた繋がりと。今、確かに“ここ”にある繋がりを再確認できる映画かなと思います。軽い気持ちで、なんとなくのノリで! 是非観に来てください」とコメント。飯塚作品にはこれまで映画『風俗行ったら人生変わったwww』(2013)、『笑う招き猫』(2017)、ドラマ「REPLAY&DESTROY」(2015)などに出演している。
特報では、チャイコフスキーの「白鳥の湖」をBGMに、真田家の平凡な食卓風景が映し出される。不穏な空気が漂う中、深刻な面持ちの日出男が「大事な話が……」と遠慮がちに切り出す。
伊藤、日村、柄本、飯塚監督のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
伊藤沙莉
もうなんだかんだで何作品目だ…6…7…? と毎度なる飯塚組ですが前回の映画『ステップ』は全3日くらいで終わってしまったためガッツリ丸々ご一緒するのはとてつもなく久しぶりでした。毎回安心感と緊張感のブレンドでイン前は腹痛と戦い目がバキバキになるのですが相変わらずな顔ぶれと相変わらずな会話をしているうちにどんどんとほぐれていきました。2人のお兄ちゃんと1人の弟との短いけど楽しかった生活を時々ふと思い出します。飯塚作品のファンの方は観たらおかえり飯塚健と言いたくなるでしょうし初めての方はなんじゃこりゃ!!! となるでしょう。笑って、グッとあたたかくなっていただけたら嬉しいです。
日村勇紀
飯塚監督がとにかくやりたい事を沢山詰め込んだなぁって印象です。この映画は兄妹が沢山笑いながら、泣きながら、怒りながら、グチャグチャの作品です。多くの方に、他では見れない変な中村倫也を見て欲しいです。僕は長男、夢二という男で、感情むき出しの熱い男でした。なので、演じていて毎回疲れましたね。でもキャストの皆さんと本当に仲良くなれたのは嬉しかったし、撮影期間は本当に弟や妹に見えていました。
柄本時生
元々、飯塚健監督のファンで、以前「コントと音楽」を観劇しに行った際、監督から映画に出てほしいと言われ、出たいですなんて会話をしていたところ、本当に出演できるとは思っておりませんでした。撮影は程よい緊張感のある現場で、楽しく現場に居させて頂きました。ありがとうございました。
飯塚健監督
4年ほど前、倫也くんと沙莉ちゃんと交わした約束がある。オリジナルで、一緒に映画をつくろうという約束。そこにドラマでご一緒したことがある日村さんと、焼肉屋で何度か顔を合わせたことがある時生くんが加わってくれました。そういう絆の企画なので、絆の話を書きました。オリジナルをつくらせていただく時だけ入れる、スイッチを入れて。界隈では、そのスイッチは「ノリと無駄」と呼ばれています。ですので、難しいことは何一つない映画ができました。ピストルも余命も犬も出てきませんが、土星人は出てきます。鰻とジャガイモも出てきます。どんな映画だよ! そう笑って頂けたら幸いでございます。