英国アカデミー賞ノミネート発表『西部戦線異状なし』が最多
第76回英国アカデミー賞(BAFTA)のノミネーションが19日に発表され、ドイツ映画『西部戦線異状なし』が最多14ノミネートを獲得した。
Netflixで配信中の『西部戦線異状なし』は、第1次世界大戦のドイツ軍兵士の姿を描き、映像化もされてきたエリッヒ・マリア・レマルクによる小説を原作とする戦争ドラマ。Varietyなどによると、14ノミネートという数字は、非英語作品として『グリーン・デスティニー』(2000)に並ぶ最多記録だという。
そのほか、アメリカの賞レースを騒がせている『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が10ノミネート、『エルヴィス』が9ノミネートと続いている。
また、黒澤明監督の名作『生きる』(1952)をイギリスでリメイクした『生きる LIVING』が、イギリス映画賞、主演男優賞(ビル・ナイ)、脚色賞(カズオ・イシグロ)を含む4部門でノミネートされた。授賞式は現地時間2月19日に行われる。
第76回英国アカデミー賞 主な部門のノミネーションは以下の通り
■作品賞
『西部戦線異状なし』
『イニシェリン島の精霊』
『エルヴィス』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
『TAR/ター』
■監督賞
エドワード・ベルガー 『西部戦線異状なし』
マーティン・マクドナー 『イニシェリン島の精霊』
パク・チャヌク 『別れる決心』
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
トッド・フィールド 『TAR/ター』
ジーナ・プリンス=バイスウッド 『ザ・ウーマン・キング(原題) / The Woman King』
■主演男優賞
オースティン・バトラー 『エルヴィス』
コリン・ファレル 『イニシェリン島の精霊』
ブレンダン・フレイザー 『ザ・ホエール』
ダリル・マコーマック 『グッド・ラック・トゥー・ユー・レオ・グランデ(原題) / Good Luck to You, Leo Grande』
ポール・メスカル 『アフターサン(原題) / Aftersun』
ビル・ナイ 『生きる LIVING』
■主演女優賞
ケイト・ブランシェット 『TAR/ター』
ヴィオラ・デイヴィス 『ザ・ウーマン・キング(原題) / The Woman King』
ダニエル・デッドワイラー 『ティル(原題) / Till』
アナ・デ・アルマス 『ブロンド』
エマ・トンプソン 『グッド・ラック・トゥー・ユー・レオ・グランデ(原題)』
ミシェル・ヨー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
■助演男優賞
ブレンダン・グリーソン 『イニシェリン島の精霊』
バリー・キオガン 『イニシェリン島の精霊』
キー・ホイ・クァン 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
エディ・レッドメイン 『グッド・ナース』
アルブレヒト・シュッフ 『西部戦線異状なし』
マイケル・ウォード 『エンパイア・オブ・ライト』
■助演女優賞
アンジェラ・バセット 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
ホン・チャウ 『ザ・ホエール』
ケリー・コンドン 『イニシェリン島の精霊』
ドリー・デ・レオン 『逆転のトライアングル』
ジェイミー・リー・カーティス 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
キャリー・マリガン 『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
■外国語映画賞
『西部戦線異状なし』
『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』
『コサージュ(原題) / Corsage』
『別れる決心』
『ザ・クワイエット・ガール(英題) / The Quiet Girl』
■アニメ映画賞
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
『マーセル・ザ・シェル・ウィズ・シュー・オン(原題) / Marcel the Shell With Shoes On』
『長ぐつをはいたネコと9つの命』
『私ときどきレッサーパンダ』
イギリス映画賞
『アフターサン(原題)』
『イニシェリン島の精霊』
『ブライアン・アンド・チャールズ(原題)/ Brian and Charles』
『エンパイア・オブ・ライト』
『グッド・ラック・トゥー・ユー・レオ・グランデ(原題)』
『生きる LIVING』
『マチルダ・ザ・ミュージカル』
『ウエスト・エンド殺人事件』
『スイマーズ:希望を託して』
『聖なる証』
(編集部・入倉功一)