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アレック・ボールドウィン、過失致死で刑事訴追へ

アレック・ボールドウィン
アレック・ボールドウィン - MEGA / GC Images / Getty Images

 米俳優のアレック・ボールドウィン(64)が、主演映画『ラスト(原題) / Rust』の撮影現場で小道具の銃を誤射し、その結果、撮影監督のハリナ・ハッチンスさんが死亡した件で刑事訴追されることになった。米ニューメキシコ州検察が現地時間19日、明らかにした。

【画像】若き日のアレック・ボールドウィン

 事件が起きたのは2021年10月。助監督のデヴィッド・ホールズから“弾は入っていない”として銃を手渡されたボールドウィンは、カメラに向かって演技の練習をしていたところ、暴発させてしまった。これにより撮影監督のハリナ・ハッチンスさんが死亡し、ジョエル・ソウザ監督も負傷した。

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 今回、ボールドウィンと映画の武器係だったハンナ・グティエレス・リードは、それぞれ2件の過失致死罪で起訴される予定だ。CNBCなどによると、一つは根本的な過失があったとするもので最大18か月の懲役と5,000ドル(約65万円・1ドル130円計算)の罰金、もう一つは今回の死に単なる過失以上のものがあるとするより重いもので5年の懲役刑が課される可能性がある。裁判になった場合、陪審は二人がこの二つのどちらで有罪なのかを決定することになる。

 助監督のホールズはすでに凶器の過失使用を認め答弁取引に応じており、執行猶予付き判決と6か月の保護観察処分となっている。

 この事件の特別検察官であるアンドレア・リーブは「もしアレック・ボールドウィン、ハンナ・グティエレス・リード、デヴィッド・ホールズの3人のうち誰か一人でもちゃんと自分の仕事をしていれば、ハリナ・ハッチンスさんは今日も生きていたでしょう。これはそういう単純なことです。証拠は明らかに、『ラスト(原題)』の撮影現場で安全を軽視する罪があったことを示しています」と声明を出した。

 ボールドウィンの弁護士は今回の検察の決定に「ひどい誤審だ」とコメント。「ボールドウィン氏には映画のセットに実弾の入った銃があるだなんて思いもしなかったのです。彼は共に仕事をするプロたちに頼っており、彼らがその銃に実弾は入っていないと請け合ったのです。わたしたちはこれらの告発と闘い、勝利するでしょう」と続けた。全米映画俳優組合も「俳優の仕事は銃器や武器の専門家になることではない」と検察の決定を非難している。

 なお、ハリナ・ハッチンスさんの遺族はボールドウィンや他の製作陣に対して、撮影現場で業界の基準違反があったとして訴えを起こしていたが、昨年10月に和解。『ラスト(原題)』はハリナさんの夫マシュー・ハッチンスが製作総指揮に加わる形で、今年撮影を再開する予定だった。(編集部・市川遥)

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