鈴木福、18歳で叶えた仮面ライダー変身 15年越しの実現「みなさんのおかげ」
特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」(毎週日曜午前9時~・テレビ朝日系)にジーン役で出演中の鈴木福(18)が、12日放送の第22話「乖離VI:追跡!チラミ鬼をつかまえろ!」で仮面ライダージーンに変身した。3歳の頃から抱いていた「仮面ライダーへの変身」という夢を叶えた鈴木がインタビューに応じ、変身の心境やあふれる仮面ライダー愛を語った。
「仮面ライダーギーツ」は、理想の世界を叶える権利を獲得できるリアリティーライダーショー「デザイアグランプリ」に参加する主人公・浮世英寿/仮面ライダーギーツ(簡秀吉)たちの戦いを描く作品。鈴木ふんするジーンは、デザイアグランプリを見守るオーディエンスの一人で、ギーツの熱狂的なサポーターでもある。
オファーを受けた時から、変身することは聞かされていたという鈴木。「変身できる驚きと共に、『仮面ライダーギーツ』にジーンのような人物が出てくることはどういう展開なのか、全く想像がつかなかったです」と当時を振り返る。
第22話のラスト、ジーンはジャマトを支援するベロバ(並木彩華)の前でレーザーレイズライザーを取り出し、仮面ライダーへと変身した。「実際に変身シーンを撮影した時はワクワクしましたし、変身後のジーンを見た時も『これが自分が変身する仮面ライダーなんだ』という感覚はありました。完成した映像を見ないと実感できない部分もあると思うので、放送が楽しみです」
ジーンの変身ポーズには、ギーツをリスペクトする彼ならではのシークエンスが盛り込まれていると、鈴木は明かす。「英寿と並んで同時変身することがあった場合、すごくカッコよくなるポーズにしたいという話と、シンプルなポージングがいいなということを相談させていただきました。英寿の腕回しに似た動きを取り入れたいと思ったので、『こういう動きはどうですか?』と提案したところ、『それにしましょう』とすんなり決まりました。変身ポーズでも、ギーツのファンであるジーンの憧れを出せたらと思ったので、すごく気に入っています」
幼少期から仮面ライダーに憧れ、役者として「仮面ライダーオーズ/OOO」(2010)や、映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』(2021)にも出演した鈴木。「仮面ライダーとの初めての出会いは『仮面ライダー電王』でした。当時、僕はバイクにすごく興味を持っていて、『電王』のオープニングの最後に、デンライナーの先端からバイクが飛び出すシーンにすごくワクワクしました。15年以上前の記憶ですが、今でも鮮明に覚えています。それくらい、僕にとってはすごく大きな出会いでした」
18歳の鈴木にとって、仮面ライダーは「人生の中心にいる存在」だという。「仮面ライダーに会いたい、仮面ライダー作品に出演したいという目標があったからこそ、この仕事を頑張ることができました。子役と俳優の狭間だった中学生の後半、意識的に何かをしたいということがなかった時期に、『仮面ライダーを目標にしよう』という言葉をかけていただいたことがあり、その一言が『やらなきゃ!』という自覚を持てたきっかけの一つでもあるので、仮面ライダーになるという目標がなければ、ここまで役者をやりたいという気持ちが強くなかったかもしれない。そういった意味でも、仮面ライダーは僕の人生の全てです」
「仮面ライダーになれる」という強い思いを胸に、シリーズの魅力を発信し続けてきた鈴木。「夢を実現できたことは、本当にみなさんのおかげです」と感謝すると、「作品を観ている子供たちや、これから何かをしようと思っている人たちに、何か一つ意味があるものを見せることができたと思います」と笑顔で語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)